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評価が上がる!上司を味方にする技術
【第5回】 2010年3月11日
著者・コラム紹介バックナンバー
本間正人 [成人教育学博士]

上司に信頼される人が実践する
コーチングアップ「3つのR」とは?

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3つの「R」が
上司との信頼関係を築く

 これまで、上司・先輩から部下・後輩に対するコーチングの基本的な考え方や心がまえについて、いくつかのキーワードを用いながら説明してきました。

 「信(相手を信じ、相手の信頼を得る)」「認(相手の良いところを見て心にとめる)」「任(任せて部下を育てる)」などが、その1例です。

 それらの考え方のほとんどは、コーチングアップにも活用できるものですが、今回は、上司に対するコーチングという視点をより強調し、コーチングアップのポイントとなる要素として次の3つの「R」をあげておきます。

(1)思いやりつつ声を聴く (受容的傾聴:Receptive Listening)
(2)心に響くほめ言葉   (共感的承認:Resonating Recognition)
(3)礼をつくして力を借りる(尊敬的協働:Respectful Collaboration)

 すでに述べたように、コーチングアップのベースにあるものは「お互いの信頼関係」です。

 信頼関係というものは、日々のコミュニケーションを通じて、少しずつ培われていくものです。ですから、この3つのRを意識したからといって、すぐに上司との信頼関係が磐石になるわけではありませんが、上司との信頼関係を築くうえで、3つのRは大きな役割を果たしてくれます。

思いやりつつ声を聴く
「受容的傾聴」の力

 上司から部下に対するコーチングについて解説する際にも、繰り返し述べてきましたが、「聴く力は人間力」といわれるほど、「聴く」ことは重要です。コーチングにおいても、傾聴はもっとも重要なスキルのひとつといえます。

 傾聴の大きなポイントは、「人の話を否定しないで最後まで聴く」というものです。しかし、案外やさしいようで、一朝一タには身につきにくいのも事実です。

 また、コミュニケーションを図るうえでは「話す力」も大切ですが、話しているときというのは、自分のリズム、マイペースを保つことができます。ところが、相手の話を聴くときには、相手のリズム、相手のペースに合わせなければなりません。上司とは年齢も立場も違う場合が少なくありませんが、大げさにいえば、自分の我、エゴというものを譲って、相手を受容する心の余裕が必要になります。

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本間正人 [成人教育学博士]

1959年東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒業後、松下政経塾で松下幸之助の経営哲学を学ぶ。卒塾後、ミネソタ大学大学院修了(成人教育学博士、 Ph.D.)。ミネソタ州政府貿易局日本室長、松下政経塾研究部門責任者などを歴任し、現在、NPO法人学習学協会代表理事、帝塚山学院大学客員教授、NPOハロードリーム実行委員会理事などをつとめる。企業や地方自治体の管理職研修を担当しつつ、教育学に代わる「学習学」の構築を目指して、研究・講演活動を展開している。主なテーマは、コーチングの他、キャプテンシップ(プレーヤーとしてのリーダーシップ)、個人と組織の学習、戦略プランニング、創造力開発、学習スタイルなど多岐にわたる。NHK教育テレビ「実践ビジネス英会話」の講師などを歴任。コーチングやポジティブ組織開発、ほめ言葉などの著書多数。
ホームページ「らーのろじー株式会社」


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