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アルストム争奪戦で蚊帳の外
国際競争に後れる日本の重電

週刊ダイヤモンド編集部
2014年5月16日
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 「ちょっと日本人には、すぐに理解できないレベルの案件が起きている」

 日本の重電業界幹部たちが、思わずそう口にするビッグニュースが、世界中を駆け巡った。米重電大手のゼネラル・エレクトリック(GE)が、仏重電大手アルストムのエネルギー事業買収に向け交渉中だと報じられたのだ。

近くに並び立つアルストムとゼネラル・エレクトリックの建物。買収交渉もすぐ背後に迫ったか
Photo:Getty Images

 そのことが知れ渡ると、GEの競合である独重電大手シーメンスはすぐさま対抗策を提案。ブルームバーグによれば、自社の鉄道事業に現金支払いを加えたものと、アルストムのエネルギー事業を交換する提案をしたという。

 エネルギー事業ではGEとシーメンスは世界2強で、アルストムも五指に入る実力の持ち主。鉄道事業でも、シーメンスとアルストムは世界の“ビッグ3”と呼ばれる。今回火が付いた業界再編の構図は、対象となる企業も事業も世界トップ級なら、業界までまたぐという桁違いの争奪戦なのだ。

 本稿執筆の5月7日時点で、アルストムはGEとの本格交渉中だ。火力発電システム、再生可能エネルギー、送配電の3事業を総額169億ドル(約1.7兆円)で買収するというGEの提案を、5月末までに精査して結論を出す。

 ただ、まだGE以外にも交渉のチャンスは残されており、シーメンスなどが巻き返しを図って買収提案の応酬が続く可能性もある。

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