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開成学園校長 柳沢幸雄さんインタビュー連載 子どもに「一生モノの自信」をつける方法
【第9回】 2014年5月28日
著者・コラム紹介バックナンバー
柳沢幸雄 [東京大学名誉教授]

開成学園校長・柳沢幸雄さん×
作家・高橋秀実さん 対談4
家庭で透明人間化する「お父さん」の存在

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どんな時代でも生きていける「一生モノ」の自信をわが子につけさせるには、どうすればいいのだろう?と迷いを感じている親御さんに向けて、不定期でお送りしている開成学園校長・柳沢幸雄さんのインタビュー。5月21日から5回にわたり、開成高校硬式野球部を取材したベストセラー、『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』の著者・髙橋秀実さんとの対談を隔日で掲載しています。開成学園といえば、「東大進学者数全国ナンバー1」として知られる日本トップクラスの進学校。ところが、お二人の対談を通して見えて きたのは、「開成っ子」の意外すぎる一面でした。対談・第4回目では、最近なんとなく家庭で存在感が薄くなってきているように思える「お父さん」との関係について話していただきます。

父親が「年の離れた長男」化している

髙橋秀実
(たかはし・ひでみね) 1961年横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒業。テレビ番組制作会社を経て、ノンフィクション作家。『ご先祖様はどちら様』で第10回小林秀雄賞、『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』で第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。そのほか著書に『TOKYO外国人裁判』『素晴らしきラジオ体操』『からくり民主主義』『はい、泳げません』『やせれば美人』『結論はまた来週』など。

髙橋 最近、“父親の風格”というものがなくなってきている気がします。レストランなどで家族連れを見ても、父親が“年の離れた長男”に見えてしょうがないんですね。

柳沢 髙橋さんの著書『男は邪魔!』でも、家庭内における男の不甲斐なさについて書かれていらっしゃいましたね。男は独りよがりだ、と。

髙橋 実はあの本を出したときには、引きこもりや就職できない人など、社会的に追い詰められている男性が「邪魔」と言われてショックを受けるんじゃないかなと心配していたんです。でも、逆にそういう人たちが「自分がダメなんじゃなくて男がダメなのか」とホッとしてくれたらしい(笑)。

柳沢 僕がこの本を読んで思ったのは、きっと女性にとって「男は邪魔」を維持しているほうが都合がいいのだろうな、と。家事ができない男性は、女性の元にいるしかないですからね。これまでのカップルといえば、男は家事ができなくて、女は経済力に乏しいというケースが多かった。だから、互いに欠けた部分を補う形でうまく組み合っていたけれど、女性が経済力を持つようになってそれが変わってきましたよね。

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柳沢幸雄 [東京大学名誉教授]

 

東京大学名誉教授。開成中学校・高等学校校長。シックハウス症候群、化学物質過敏症に関する研究の世界的第一人者として知られる。1947年、疎開先・千葉県市川市の母の実家で出生。1971年、東京大学工学部化学工学科を卒業後、日本ユニバック株式会社にシステムエンジニアとして勤務し、激務のかたわら、週15時間英語の勉強に打ち込む。1974年、水俣病患者を写したユージン・スミスの写真に衝撃を受け、化学工学を勉強すべく、東京大学大学院工学系研究科の修士課程・博士課程に進学。この頃、弟と一緒に学習塾の経営を始める。東京大学工学部化学科の助手を経て、1984年にハーバード大学公衆衛生大学院環境健康学科の研究員の職を得て、家族を連れ渡米。その後、ハーバード大学公衆衛生大学院環境健康学科の助教授、准教授、併任教授として空気汚染の健康影響に関する教育と研究に従事、学生による採点をもとに選出される「ベストティーチャー」に数回選ばれる。1999年、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻教授に就任。2011年より現職。著書に、『東大とハーバード 世界を変える「20代」の育て方』(大和書房)、『ほめ力』(主婦と生 活社)、『CO2ダブル』(三五館)、『化学物質過敏症』(共著、文藝春秋)他多数ある。

 


開成学園校長 柳沢幸雄さんインタビュー連載 子どもに「一生モノの自信」をつける方法

変化の激しい先の見えない時代を生き抜いていける、「一生モノの自信」をわが子につけさせたい。そう願う親御さんは多いはず。ブレない自信とは何か? 自信はどのように生まれるのか?そのために親がしてやれることは何か?「一生モノの自信」をつけさせる秘訣を、2011年から開成学園の校長を務められている東京大学名誉教授・柳沢幸雄先生に、うかがいます。

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