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グロービスMBA講座 基礎編

【第3部:アカウンティング】
企業経営とアカウンティング

株式会社グロービス
【第7回】 2007年11月14日
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企業の経済活動を映す鏡であるアカウンティングは、ステークホルダーに対して説明責任を果たすことを目的としている。情報の非対称性を軽減するためにも、ディスクロージャー(情報開示)は企業の責務である。最近はとくに、IR活動など自発的なディスクロージャーが重視されている。

アカウンティングとステークホルダー

 アカウンティングは企業会計のことだが、英語のAccountには「説明する」という意味がある。企業はステークホルダーに対して経営活動の実績を説明する責任を負っている。このことをAccountability(説明責任)と言う。

 ステークホルダーとは、企業の活動によって直接的・間接的に影響を受ける人々や団体のことを指す。具体的には、株主や経営者、従業員、金融機関、債権者、取引先、競合企業、顧客、地域住民、環境保護団体、格付機関、税務当局、行政官庁などだ。企業とこれらのステークホルダーの利害関係は必ずしも一様ではないので、企業が説明すべき内容は相手によって違ってくる。たとえば、取引先に対しては納入代金の支払いに関する信用状態について、顧客に対しては自社製品の安全性や価格の妥当性について説明しなくてはならない。

 ステークホルダーの中でもとくに重要なのは、企業活動を支える資本の提供者である株主だ。企業は株主に対して配当や株価の上昇で応えなくてはならない。したがって、配当や株価に影響を与える自社の経営成績や財政状態を常に説明する姿勢を持つことが大切である。

 このように、さまざまなステークホルダーとの関係を十分に理解することが、アカウンティングの出発点となる。

ディスクロージャー(情報開示)制度

 企業の所有者は資本を提供している株主であり、社長や取締役などの経営者ではない。経営者は株主から経営の委託を受けた代理人と位置づけられる。株主と経営者は共に経営活動の効用を最大化するために経済合理的に行動する、というのが前提であるが、経営活動に関する情報収集という点では、株主よりも経営者のほうが優位に立ちやすい。このように、受け取る情報に格差があることを「情報の非対称性」と言う。

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