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グロービスMBA講座 基礎編

【第7部:ゲーム理論・交渉術】
ゲームの類型

株式会社グロービス
【第23回】 2008年3月12日
著者・コラム紹介バックナンバー
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ゲームに臨むプレイヤーが第1にすべきことは、そのゲームの本質を見極めることだ。ゲームは、プレイヤー間の意思決定のタイミングや利害衝突の度合い、プレイヤーの人数、情報量の違いなどによって分類できる。自分が直面するゲームがどの類型に属するかにより、とるべき戦略も異なってくる。

ゲームの類型

 ゲームはプレイヤー間の意思決定のタイミングや利害衝突の度合い、プレイヤーの人数、情報量の違いなどによって分類できる。プレイヤーはまず、自分が直面しているゲームがどの類型に属するかを正確に分析する必要がある。これは一見すると簡単なようだが、必ずしもそうではない。利害が真っ向から衝突するゲームだと思っていたのに協調の余地があったり、2人で争っていたはずなのに第三者が現れたりということは珍しくない。また、相手の行動から、相手がどれくらいの情報を持っているかを読むことが、ゲームを有利に進めるうえで重要なこともある。

意思決定のタイミング
による分類

 プレイヤー間の意思決定のタイミングによる分類には、「交互進行ゲーム」(Sequential Game)と「同時進行ゲーム」(Simultaneous Game)がある。

 交互進行ゲームはプレイヤーが交互に判断して行動する。各プレイヤーは、自分の行動に対して相手がどう反応するか、さらにその行動に対して自分はどうするかと、先を読みつつ行動を決める。たとえば、将棋の場合「こちらがここに角を打てば、相手は金を動かして守るだろう。それに対し……」というように考えていく。

 同時進行ゲームでは、プレイヤーは互いに相手の次の行動を知らない状態で意思決定を行う。プレイヤーは、自分以外にもゲームの参加者がいることを知っているので、他のプレイヤーの行動を予測しながら自分の戦略を決定する。たとえば、野球のバッターはピッチャーの次の球が内角か外角か、ストレートか変化球かを予測しながらバッターボックスに立つ。このとき、ピッチャーもまたバッターがどの球種やコースに山を張っているかを予測し、その裏をかこうと考える。

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