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「日本らしくない」初戦はメンタルも一因?
崖っぷちの日本代表は残り2戦で輝きを取り戻せるか

相沢光一 [スポーツライター]
【第303回】 2014年6月17日
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 日曜の午後を重苦しい気分で過ごした人も多かったのではないだろうか。もちろんコートジボワールに敗れた日本代表の戦いぶりを観て、である。

 これで日本代表は残り2試合を負けられない崖っぷちに立たされた。初戦を勝ったコートジボワールとコロンビアのどちらかが3連勝し、他の3ヵ国が星を食い合って1勝2敗で並び得失点差で勝ち抜けを争うケースもないわけではないが、ともあれ今は負けることは許されないのだ。

日本が目指すスタイルが
ほとんど見られなかった初戦

 また、敗戦の痛さだけでなく、4年かけて築いてきたはずのザックジャパンの戦いができなかったことも気分を重くさせた。志向したのはパスをつないで相手ゴールに迫る攻撃的サッカー。中盤で連携して相手にプレッシャーをかけてボールを奪い攻め込む。身体能力の高い相手に1対1では勝てないため、パスをつないで抜くといったスタイルだが、この試合では中盤でボールを奪うシーンがほとんど見られなかった。

 屈強な相手の守りを崩すには、DFラインの裏への飛び出しが有効だが、それもできなかった。試みてはいたもののボールの出し手がパスミスを連発。ボールを奪われ逆襲を食らうことが多かった。DFもそれが怖いのか、本来は高い位置に置くラインが下がり、決定的なシーンを何度もつくられた。前半は本田のゴールでリードして折り返したが、優位性はまったく感じられず、ハラハラし通しだったのもそのせいだ。加えて選手は体が重そうで動きにキレがなかったし表情にも鋭さが感じられず、逆転された後もなんとかして取り返そうという闘志が伝わってこなかった。

 たとえ負けるにしても、自分たちのスタイルを貫き、かつファイトする気持ちを表していれば、観る側もこれほど後味の悪さ、重苦しさは感じなかっただろう。日本代表はなぜ、グループリーグの初戦でこのような試合をしてしまったのか。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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