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LINEが狙う世界標準
上場後にそびえる“二つの壁”

週刊ダイヤモンド編集部
2014年7月23日
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 日本発のメッセージアプリは、世界中で繰り広げられる“コミュニケーション争奪戦”を勝ち上がれるか──。

 スマートフォンで利用する無料通話・メッセージアプリを展開するLINEが7月上旬、東京証券取引所に上場するための申請をした。推定される時価総額は1兆円を超える。世界5億人の登録ユーザー数を目前にして、狙うのは海外でのサービス展開の加速だ。

LINEのアイコンになっているかわいらしい「スタンプ」も、各国のユーザーの好みに応じて独自にデザインしたものが増えている
Photo:Bloomberg via Getty Images

 日本では、約5200万人が登録する国民的アプリになった感のあるLINE。海外では、タイ(2900万人)や台湾(1700万人)、スペイン(1800万人)など、一部の国でローカライズに成功して高い浸透率を誇る。

 大量のユーザーが集まれば、オンラインゲームや有料スタンプの売り上げ増が見込める他、企業が使うマーケティングツールとしての価値もぐっと高まる。2014年1~3月期の売上高は、LINE事業だけで146億円(前年同期比223%増)に達した。

 今後の成長シナリオは、米国と中国という二つの巨大市場の開拓に懸かっている。

 前者は米フェイスブックが190億ドルで買収した「ワッツアップ」(アクティブユーザー数約5億人)が、後者は中国テンセントが運営する「ウィーチャット」(同約4億人)が根を張る牙城だ。上場すれば、この市場を攻略するための資金を得ることができる。

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