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就職できない若者の「トンデモ言動」

内定がないまま卒業、派遣・契約社員へ
新卒非正社員が陥りやすい“負のスパイラル”の真因

櫻井樹吏 [キャリアコンサルタント]
【第15回】 2014年8月20日
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会社と上司の悪口を
実名かつ大声で話していないか

 こんにちは、キャリアプロデューサーの櫻井樹吏です。

 先日、居酒屋で友人を待つために1人で座っていた時の話です。近くの席で飲んでいた方々から、とても大きな声でこんな会話が聞こえてきました。

 「A部長は全然分かってないよな。現場を動かしているのは俺達なのに、いつも良くわからない指示を出してくる」

 「上から“しっかりやれ”っていう指示を出すだけなら誰でもできるだろ」

 「しかも部長自身はサボってないか?」

 「現場の身にもなってもらいたいよ。自分のミスは棚に上げるくせに、部下の事についてはとことん詰めてくるよな」

 居酒屋では特に珍しい会話とも思えません。

 その昔、私も居酒屋でよく愚痴っていました(笑)。もちろん聞き耳を立てるつもりはありませんでしたが、多分にお酒が入っているのか、音量が凄まじく嫌でも聞こえてきます。話をしているのは20代後半くらいのサラリーマン2人です。そして、この会話はこの後、さらにエスカレートしていきます。

 「このままじゃ、○○(会社名)も落ちていくだけだよな。Aを部長にしているくらいだし」

 「しかもいまどき、こんな営業の仕方しかできないなら不効率極まりないな」

 「だいたい個人情報管理がなってないよ。ロッカーの鍵閉めなんていつも忘れてるだろ?」

 そしてこの後、業務内容から上司の愚痴と話は取り留めもなく進んでいきました。

 居酒屋には他のお客さんが少ない時間帯とはいえ、個室でもないただのテーブル席です。通常の会話であれば、よほど耳を澄まさないと聞こえない距離でしたが、今回のケースは聞きたくなくても耳に入ってくるほどの声量でした。

 ここまでの段階で、この二人組が漏らしてしまった情報は以下の通りです。

・株式会社○○に勤める営業部の男性社員2名(雇用形態は不明)。
・A部長(男性)の元で働いており業務の××の部分についてとても不満を持っている。
・当の営業部は個人情報管理についてやや杜撰さが目立つ。
・上司はサボり気味(あくまで語られていた内容ですが)。

 私はその会社名を初めて耳にしましたが、ここまでの情報だけでも十分脅威です。もしも、インターネットでその会社のHPがあるとしたら、掲載されている代表電話もしくは営業部の電話番号を調べA部長宛に営業の電話をかける事も可能です。

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櫻井樹吏 [キャリアコンサルタント]

1980年生まれ。大手通信会社の人事部、総合人材サービス会社の若者専門コンサルタントを経て独立。
2010年から500名を超える若者を支援し、年間のカウンセリング数は1200回を超える。 独立後は若年者、主婦の再就職、雇用支援機構や公共事業の講師・コンサルタントを中心に活動中。ホームページ:http://www.sakuraichirin.tokyo


就職できない若者の「トンデモ言動」

一部の若者が大量の内定をもらう一方で、ある一定数の若者は1社も内定をもらえない――。そんな現実が今の就職市場にあります。そんな就職難の実態を景況感のせいにしてしまいがちですが、実は内定をもらえない若者には特徴があります。それは、彼らが「トンデモない言動」をすることです。この連載では、3年間で450人ほどの就職できない若者を支援してきたキャリアコンサルタントの櫻井樹吏さんが、彼らのトンデモ言動の中身と、そんな彼らがどう就職していったのかをお伝えします。

「就職できない若者の「トンデモ言動」」

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