コロンブスがアメリカ大陸で発見し、ヨーロッパに持ち帰った玉蜀黍が、ポルトガル人によって日本に持ち込まれたのは天正7年(1579年)のことでした。

天正年間に伝来した「玉蜀黍《とうもろこし》」 <br />明治後期までは硬粒種(フリントコーン)を活用 焼き玉蜀黍
【材料】玉蜀黍…1本/醤油…大さじ1/砂糖…小さじ1
【作り方】①玉蜀黍は皮を剥いてヒタヒタのお湯で10分程度茹でるか、ラップにピッチリと包んで5~6分電子レンジで加熱する。②4等分して網かフライパンで素焼きにする。全体に焦げ目がついたら砂糖を溶かした醤油を塗って焼く。

 当時は、南蛮船が運んできた黍《きび》に似た黄色い植物なので、南蛮黍《なんばんきび》と呼ばれていました。

 この時に伝来したのは硬粒種(フリントコーン)という種類で、現在私たちが食べている、甘くて柔らかい甘味種(スイートコーン)とは違い、食べるのに手間がかかりました。