高人気指数に目立つ
高級住宅地の小規模

 毎回、人気指数で「10(今回は8)以上」を記録する物件は都心部の小規模マンションが中心だが、総戸数が少ないと指数が高くなりやすいのが原因だ。今回、人気ランキング最高位は人気指数「16.1」を記録したグランドメゾン上原レジデンス。小田急線と東京メトロ千代田線を利用できる「代々木上原」駅を最寄りとする全15戸の小規模マンションだ。住所は「渋谷区上原」。これは、松濤・神山町から続く高級住宅エリアである。

 人気指数「14.4」のザ・パークハウス元代々木町も同じエリアだ。超都心部では、「これから値上がりする」という読みから土地の売り物が減少。物件数も減っているため、JR山手線の外側で“由緒ある高級住宅地物件"に購入者が集まっていると考えられる。

 そんななか、京都の2物件が、高人気指数となっている。人気指数「10.8」のザ・パークハウス御所西と同「8.0」のパークホームズ烏丸御池だ。このほか、京都の中心部では小規模高額物件が多くランクインしている。

 京都の中心地マンションがよく売れているのはセカンドハウス人気による。東京・大阪の富裕層が、東京・大阪と同じ感覚で値段を見るので、5000万円以上の3LDKでも売れてしまう。「地元のファミリー層は買わない」とされてきた。

 これに対し、地元のファミリー層向けと考えられるのが京都桂川つむぎの街グランスクエア。全431戸の大規模で、人気指数「4.0」は立派。京都?大阪間の「桂川」を最寄り駅としているため、大阪通勤でも検討できるのが人気の理由だろう。私自身、「桂川」や「向日町」は以前から注目していた場所なので、大いに興味がそそられる。