宿題を忘れた子どもに、
「この言葉」を言っていませんか?

 よく聞く否定的な表現に「あなたはいつもそうでしょ!」というものがあります。

 例えば宿題を忘れてくる子がいて、それをお母さんが知ると「どうして、あなたはちゃんと宿題やっていかないの! いつもそうでしょ!」と言います。

お母さんの言う通りなのですが、この「いつもそうでしょ!」というのはできるだけ避けたい表現です。

 宿題を忘れてくるのは、もちろんよくありません。「どうして宿題をちゃんとやっていかなかったの? 次はやれるよね」という言い方はいいと思います。叱るべきところはきちんと叱るべきですから、当然、私も厳しく叱ります。

 でも、いつも宿題を忘れているから叱るのではなく、「今日、宿題を忘れたから叱る」というスタンスを崩してはいけません。「いつも宿題を忘れてくる子」という否定的な思いを親や先生が持ってしまったら、その悪い期待通りに子どもは育ってしまうからです。

 同じように、テストが返ってきたときに、お母さんが何気なく「あなたは計算問題がホント苦手よね」とか「漢字がいつも書けないわね」と言ってしまうことがあります。