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戦略の教室
【第4回】 2014年9月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
鈴木博毅

3分でわかる『ランチェスターの法則』
「科学的な数理モデルで“弱くても勝つ”」
今さら知らないとは言えない「ランチェスター戦略」

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孫子からクリステンセンまで、3000年に及ぶ古今東西の戦略エッセンスをまとめた書籍『戦略の教室』から、特に有名な10の戦略を紹介する連載。第3回は経営からマーケティング、営業活動まで応用される『ランチェスター戦略』。軍事研究から生まれた「弱者の戦略」「強者の戦略」とは?

なぜ、秀吉は30万の兵を率いて小田原征伐をしたのか?

軍事作戦に応用された、イギリスのエンジニアの数理モデル

 思わぬところで、別の分野の知識や発明が大きな影響を及ぼすことがあります。日本ではビジネスの経営戦略の一つとして知られる「ランチェスターの法則」は、本来は軍事的な研究から派生した理論です。

 独創的な技術者だったイギリスのフレデリック・ランチェスターは、自動車製造販売の事業を売却したのち、航空工学の研究を重ねる過程で、1914年に「ランチェスターの法則」という数理モデルを発表します。

 彼の発表した法則は、第二次世界大戦中に連合国側で軍事作戦や攻撃効果の分析と決定に応用され、大きな成果をあげました。約100年前に発表されたこの法則は、主に軍事的な分析に使われてきたのですが、現代の日本では、マーケティングや営業戦略としてビジネスマンが活用しています。ランチェスター本人は、このような未来は想像もしなかったのではないでしょうか。

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    鈴木博毅 

    1972年生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。ビジネス戦略、組織論、マーケティングコンサルタント。MPS Consulting代表。貿易商社にてカナダ・豪州の資源輸入業務に従事。その後国内コンサルティング会社に勤務し、2001年に独立。戦略書や戦争史、企業史を分析し、ビジネスに活用できる新たなイノベーションのヒントを探ることをライフワークとしている。顧問先には顧客満足度ランキングでなみいる大企業を抑えて1位を獲得した企業や、特定業界で国内シェアNo.1の企業など成功事例多数。日本的組織論の名著『失敗の本質』をわかりやすく現代ビジネスマン向けにエッセンス化した『「超」入門 失敗の本質』(ダイヤモンド社)は14万部を超えるベストセラーとなる。その他の著作に、『企業変革入門』『シャアに学ぶ逆境に克つ仕事術』(日本実業出版社)、『戦略の教室』(ダイヤモンド社)、『「空気」を変えて思いどおりに人を動かす方法』(マガジンハウス)、『実践版 孫子の兵法』(プレジデント社)、『この方法で生きのびよ』(経済界)、『君主論』(KADOKAWA)などがある。

     


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