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リークが乱れ飛ぶ新型iPhone情報は
本当のサプライズを隠すための“当て馬”?

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第309回】 2014年8月27日
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ジョブスの時代には考えられなかった
リーク情報の質と量

 9月9日(米時間)に発表が予定されている次世代の「iPhone6(仮称)」。

 いつものように、ファンの期待は高まっているのだが、興味深いのはスティーブ・ジョブズ時代には考えられなかったほどのリーク情報が出回っていることである。基本的なスペックだけでなく、デザインのモックアップ、そして部品の詳細まで、これらが本当だとするとかなりの精度で新製品がわかっていることになる。

 そうした情報の中から、ざっと予習をしてみよう。

 まず、iPhone6は2種類が発売される見込みだ。いずれも、iPhone5sやiPhone5cよりもスクリーンが大きくなり、一方は4.7インチ、もう一方は5.5インチという。これは、アンドロイド・スマートフォンの動きを受けたものと思われ、スマートフォンと小型タブレットの合体、つまり「ファブレット」化がますます進んでいることの表れだ。スマートフォン機能に加えて、電子書籍を読んだりビデオを鑑賞したりを1台で済ませるデバイスが求められているということである。

 そして、4.7インチ型と5.5インチ型は、前者が廉価版、後者が高価版と振り分けられそうだ。アップルは、iPhone5sに加えて同じスクリーンサイズの廉価版であるiPhone5cを同時に発売したのだが、今回はサイズを変えてそれに臨むようだ。

5.5インチの機種は
発売が遅れる?

 5.5インチ型では、硬度がかなり高く傷のつきにくいサファイアガラスが採用される見込み。サファイアガラスは、iPhone5sのホームボタンやカメラのレンズカバーに用いられている素材。ただ、そのスクリーンの生産が追いつかず、5.5インチ型の発売はかなり遅れるとの見方もある。また、サファイアガラスはさらなる後継モデル用として準備されているので、iPhone6では他の強化ガラスが用いられるはず、とのうわさも一部にある。

 5.5インチ型はまた、ストレージ(記憶メモリ)容量が128GBとなるものと見られている。カメラ撮影を安定させるオプティカル・イメージ・スタビライゼーション技術も統合される。プロセッサーも「A8」にアップグレードされ、iPhone5sよりもかなり高速になるものと予測されている。また、スクリーンの解像度も1704×960ピクセルとかなり高くなる模様。

 デザインは、べゼル部分が金属になり、角が丸みを帯びる。ただし、厚みはいずれのモデルも7ミリ前後で、iPhone5s/5cよりさらに薄くなるようだ。スクリーンサイズは大きくなるので、薄く平たい感じがより前面に演出される。背面のカメラが1ミリほど飛び出ているのも、既存モデルからの変化という。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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