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新感覚の棒状ケーキで全国制覇を目論む
インスマート代表取締役 奥原誠次郎

週刊ダイヤモンド編集部
【第33回】 2008年5月30日
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インスマート代表取締役 奥原誠次郎
インスマート代表取締役 奥原誠次郎

 2004年4月、広島市郊外の商業施設内に、これまでありそうでなかったケーキ店が登場した。

 「スティック・スィーツ・ファクトリー(SSF)」

 チーズケーキ、ミルフィーユ、タルトなど16種類もあるケーキの名前はどれもなじみのあるものだが、形が一風変わっている。チューインガムをひと回り大きくした棒状の形に統一されているため、手軽に食べられるのだ。

 しかも、すべての商品が200円以下と安いので、いくつもの味が楽しめる。高級化、高価格化を競い合うスイーツ業界の空白を見事に突いていた。

 「開店のときだけ安いんじゃないんねぇ」といぶかる主婦に、「ずっとこの値段ですよ」と応対していたのが、インスマート代表取締役の奥原誠次郎(35歳)だ。

 当時、広島市内で6店舗の居酒屋を経営していたが、全国展開を目指して新たにSSF事業を立ち上げた。

 1号店の人気は上々で、店頭の商品は3時間で売り切れる状態が1ヵ月半も続いた。その頃は、本業である居酒屋の厨房で夜なべして手づくりしていたものだから、製造が間に合わなかったのだ。

 当初、1店舗当たりの日商を30万円と想定していたが、実際には120万円も売れた。1号店成功で店舗網は急拡大。今では関東圏も含めて23店舗にまで増えた。

実家は広島の「名家」
ゲームソフト開発で世界的ヒット飛ばす

 奥原は広島県呉市の老舗鉄鋼会社、寿工業の三代目。父親は呉商工会議所会頭で、実兄も2007年に日本青年会議所の会頭に選ばれている。地元を代表する一族の「御曹司」だ。

 大学を卒業後、寿工業の孫会社でコンピュータゲームの開発者となる。入社2年目には、欧米の開発会社と組んで、当時最先端のマシンだったNINTENDO64向けのソフトを開発し、世界中で78万本のヒットを飛ばした。

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