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STAY GOLD! リーゼントマネジャー岡田兵吾の「シンガポール浪花節日記」

「女性活用」は成長戦略になり得るか(上)
アベノミクスの数値目標はむしろ逆差別に?
“女子の自立天国”シンガポールの土壌に学ぼう

岡田兵吾 [マイクロソフト シンガポール シニアマネジャー]
【第8回】 2014年9月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
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指導的な地位の女性を2020年に30%へ
政府の女性活用目標が疑問視される理由

シンガポールのビジネス街と僕。女性パワーなくして、シンガポールの発展はなかったであろう

 女性議員にセクハラ野次を飛ばした東京都議に、LINEで女子中学生を恫喝した大阪府議――。

 地方政界をめぐって連日のように、「女性軽視的な言動」に関する報道が続いている。LINE事件は、地方議員が女子中学生とお近づきになりたかったことが発端のようなので、少々意味合いが違うが、女性も男性も、終わらない女性軽視的な言動に「またか!」と瞬間的な怒りと驚きを覚えつつも、あまりの頻繁さゆえに諦めモードで静観されているのではないだろうか。

 そうなのだ。日本社会では、「女性軽視」と捉えられかねない言動が世に溢れている。前述のように、自治体の政策の行方を決める地方議会という重要な場においてさえそれが行われていることには、驚かされる。

 こうした公の場における女性軽視の風潮は、日本社会において、女性の社会進出を妨げる意識の表れの1つとも思える。今や、民間企業でも官公庁でも女性の社会進出が進んでいると言われるが、その実男女を隔てる「社会進出の壁」は厚い。

 アベノミクスの成長戦略の1つとして、「女性の活躍」が謳われているのも、こうした男女格差を是正し、日本経済を活性化させようという狙いがあるのだろう。その具体策の趣旨は、以下のように示されている。

●アベノミクスの成長戦略が掲げる「女性の活躍」の具体策

・起業に対するインセンティブ付与

・女性のライフステージに対応した活動支援(職場復帰、学び直し支援など)

・男女共に仕事と子育てを両立できる環境整備(待機児童解消、学童保育拡充、長時間労働の抑制など)

 これは一見、素晴らしい女性支援策に思えるが、世の中の見方には「実現不可能」という懐疑的なものもある。なぜなのだろうか。

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岡田兵吾 [マイクロソフト シンガポール シニアマネジャー]

大阪生まれ。同志社大学工学部卒業後、アクセンチュア(日本/アメリカ)、デロイトコンサルティング(シンガポール)、マイクロソフト(シンガポール)で19年間、業務・ITコンサルタントとして活躍。シンガポール移住11年、永住権を保持し、近年はアジア全域の新事業開発、業務改善、組織改革に従事。 人生の目標は「ソーシャル・チェンジ」(社会変革)、座右の銘は「Stay Gold!」。グローバルビジネス経験を活かして日本およびアジアの顕在化した社会問題を解決し、多くの人々が希望をもてる社会の実現を目指している。

☆ブログ: シンガポールではたらくリーゼントマネージャー岡田兵吾のStay Gold!
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☆Twitter: phoenix_hugo(リーゼントマネージャー岡田兵吾)


STAY GOLD! リーゼントマネジャー岡田兵吾の「シンガポール浪花節日記」

アジアのグローバルシティとして大きな変化を遂げたシンガポール。しかし意外にも、あらゆるところに「浪花節文化」が存在していることを、あなたはご存じだろうか? そこで当連載では、日本人の固定概念を覆すシンガポールのリアルな姿を、家族とともに現地コミュニティに根を張って暮らしている筆者ならではの視点で紹介する。

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