金融業や製造業、官公庁など幅広い分野に高度なITサービスを提供し、日本のデジタル化を支えるJSOL。好業績が続く背景には、クライアントと自社の進化を実現させる技術力、NTT DATAおよびSMBCグループという二大グループのDNA、そして成長を加速させる人財方針がある。
JSOL永井健志 代表取締役社長
4年連続で増収増益を果たし、利益率も10%超えを続ける。
急成長を遂げるスタートアップの話ではない。従業員約1400人、売上高551億円、経常利益77億円(2025年3月期)の規模を持つ大手であり、ルーツをたどれば半世紀を超える歴史があるJSOLの業績だ。
「成長企業」でありながら「安定企業」でもあるのがJSOLの大きな特徴だが、同社が持つ顔はこの二つだけではない。IT(情報技術)分野での先端的な技術力を誇る「テクノロジー企業」であり、社員の成長や働きやすさ、働きがいを重視する「人財尊重企業」でもある。
では、「成長企業」としてのJSOLから見てみよう。
「業績面で過去最高を更新し続けられる理由は三つあると考えています」と語るのは、同社の永井健志社長だ。
「第一は、大規模プロジェクトや高難度プロジェクトを、品質、コスト、納期を守って完遂していること。第二は、お客さまや業界の課題を絶えずキャッチアップし、ソリューションをアップデートし続けていること。第三は、これまで提供してきた価値や、誠実にやり抜く姿が評価されて、既存のお客さまとの取引の継続や新規のお客さまとの取引の開始につながっていることです」
