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エコカー大戦争!

「欧州は自動車系IT産業出遅れ」は大きな勘違い!
欧米韓が着々進める「IoTの中のクルマ」という戦略
――IFA2014現地報告

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第189回】 2014年9月16日
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BMW「i3」との通信が可能なサムスンン・ギャラクシー「ギアS」 Photo by Kenji Momota

大手から新型ウェアラブル続々登場するも…
日米で注目のテレマティクスは“ほぼゼロ”

 「期待していたほどじゃないね」

 欧州最大級のIT・電機製品ショー、IFA2014(一般公開9月5~10日/於ドイツ・ベルリン)の現場で、そんな日本語をよく耳にした。これは日系メーカーの出展関係者や日本からの視察者たちの声だ。

「ギアS」は同社のテレビと同じく、画面が局面の「カーブド」が特徴
ソニーのプレゼンでワールドプレミアされた、Xperia Z3とスマートウオッチ3 Photo by Kenji Momota

 アップルの「iPhone 6」と「アップル Watch」発表(於サンフランシスコ/9月9日)をにらんで、ソニー「Smart Watch3」、サムスン「ギャラクシーギアS」、LG「G Watch R」等、スマホと連携した腕時計型ウエアラブルが各種登場。さらにサムスンが欧州市場で積極的なセールスプロモーションを展開し販売を伸ばしている、画面が曲面の「カーブドTV」がより高画質に、より大型化。そして、パナソニックのオーディオ製品ブランド「テクニクス」が復活。

 こうした各種製品に対して日本人は、“市場が根本的に大きく動くようなトレンドの前兆”として捉えていないようだ。

 また、米CESや日本のCEATECで近年注目が高まっているテレマティクス(自動車における情報通信と情報工学の融合)についても目立った動きはなかった。自動車メーカーの出展は“ほぼゼロ”。自動車メーカーとして唯一ブースを構えたマツダは、マツダコネクトを小さく展示した程度で、音響装置が主体だった。サムスンブースではBMWのEV「i3」と「ギャラクシーギアS」向けのアプリを初公開したが、目立つ存在ではなかった。

 こうしたなか、IFA2014最大のウリは「ホームコネクト」だった。

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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