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白物で欧州攻略を目指すパナ
立ちはだかるサムスンの牙城

週刊ダイヤモンド編集部
2014年9月16日
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 「感想を聞きたいんやけど、“あれ”は本当に見やすいんかね」

 ドイツで開催された、欧州最大の国際家電見本市「IFA2014」。大規模な展示会場を構える、韓国・サムスン電子の製品を見て回ったパナソニック幹部が、ポツリとこぼした。

「IFA2014」で韓国・サムスン電子の会場を視察する、パナソニックの津賀一宏社長(手前)

 “あれ”と言ったのは「曲面4Kテレビ」。高精細の画面を、緩やかにカーブさせて視認性を高めており、IFAをはじめとした家電見本市で、各社がこぞって投入している製品だ。

 かくいうパナソニック自身も、有機ELパネルを使った曲面形のテレビをすでに製作している。

 それでも、果たしてどこまで消費者のニーズがあるのか、読み切れない不安が、思わず口を突いて出た格好だった。

 メーカーのそうした心情を見透かしているかのように、各社の展示会場で、曲面形テレビを見る人の姿はまばら。

 さらに、関心が集中した各社のスマートフォンの新製品でさえも、専門家からは「やや新味に欠ける」との声が多かった。

 デジタル家電が目玉不在ともいうべき状況で、パナソニックが欧州市場の攻略に向けて、間隙を縫うように注力し始めたのが、洗濯機や冷蔵庫などの「白物家電」だ。

 まず取り掛かったのが、生産拠点の確保。7月にスロベニアの家電メーカー、ゴレーネに12%強出資し、サプライチェーン(供給網)を固めた。来春には、ゴレーネと共同開発した洗濯機を投入するほか、独ボッシュと連携し、製品の相互供給もにらむ。

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