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経済は世界史から学べ!
【第11回】 2014年5月19日
著者・コラム紹介バックナンバー
茂木誠 [駿台予備学校 世界史科講師]

“韓国財政危機とサムスン電子急成長の秘密とは?”
国際通貨基金(IMF)の意外な役割

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経済ニュースを見ると、国際通貨基金(IMF)、世界銀行(IBRD)という2つの単語がよく出てきます。しかし、「両者の違い」や「具体的に何をやっているのか」を言える人はなかなかいないのではないでしょうか。身近な国、韓国の事例とともに見ていきます。

国際通貨基金(IMF)と世界銀行。
その違いが言えますか?

 経済ニュースを見ると、国際通貨基金(IMF)、世界銀行(IBRD)という2つの単語がよく出てきます。この2つがどう違うのか、その役割を見ていきましょう。

 国際通貨基金(IMF)の役割は、国際収支(貿易・投資・外貨準備のプラスマイナス)が極度に悪化した国へ、米ドルの緊急融資を行うことです。

 企業にたとえれば、倒産しそうになった会社には会社更生法が適用され、裁判所の監督のもとで管財人が再建計画を実行します。役員を交代させたり、不採算部門を売却したり、余剰人員を解雇したりするわけです。

 これを条件に、銀行から新たな融資が得られ、債権計画が軌道に乗ればその会社は倒産を免れるわけです。IMFは、裁判所と銀行と管財人を兼ねたような役割をします。

 日本はIMFのお世話になったことはないので、韓国の例で説明しましょう。1970年代、日本はプラザ合意に始まる円高不況に苦しみます。日本のメーカーは中国・台湾・東南アジア諸国へ工場を移転し、アジア経済が急成長します。しかし、その反動がやってきました。

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茂木誠(もぎ・まこと) [駿台予備学校 世界史科講師]

駿台予備学校世界史科講師。
「東大世界史、難関国立大世界史」等の講座を担当。映像を駆使したストーリー仕立ての講義は、「歴史の流れ」がわかると大好評。予備校の東大受験クラスから初学者まで、あらゆる学力の生徒を教えるテクニックがある。時事問題を歴史的な切り口から考察する『もぎせか館ブログ』を運営するブロガーとしての顔も持つ。

 


経済は世界史から学べ!

本連載は「世界史というレンズ」を通して、経済をより深く理解するというアプローチをとったものです。
経済(お金)に関する事柄は、ある日突然生まれたものではなく、歴史的な必然性を持って生まれます。
ゆえに、その歴史の必然性を知ることで、経済をより深く理解することができるのです。
増税、TPP、円高、デフレ、バブル、国債、恐慌etc。
「そのとき、何が起こっていたのか」という歴史の流れを知ることで、経済の「なぜ」「どうして」がスッキリわかるようになります。
著者は、駿台予備校講師の茂木誠氏。「東大世界史」「難関国立世界史」等の講座を担当する実力派です。
歴史の流れをわかりやすく、そして深く理解させるプロフェッショナルが、「経済を世界史から学ぶ」という試みに挑戦します。

「経済は世界史から学べ!」

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