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iPhone6でも突破できない!?
アップルが苦しむ「中国スマホ市場」の現実

渡辺大介 [ピド代表取締役]
【第60回】 2014年9月17日
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 「今日、ジョナサン・アイブによる工業デザイン神話は終わった」

 9月11日、アップル社のイベントにて発表されたiPhone6/6Plus。満を持した新製品に対し、中国スマートフォン端末大手の魅族(メイズー)副社長李楠はこう評価した。

 既報の通り、機能、デザイン共に落ち着いた正常進化とも言えるiPhone6/6Plusの発表となったが、アップルも最重要視している、巨大スマホ市場となった中国におけるiPhone6/6Plusへの評価と、中国スマホ端末の動向をレポートする。

「手堅いが特色に欠ける」という評価

 中国におけるiPhone6/6Plusへの評価は、総じて賞賛とは言いがたく、前評判の期待値からの落差による厳しいものが多かった。以下に、いくつかの例を示そう。

中国大手スマートフォンメーカー Smartisan 羅永浩CEO
「iPhone5に続き、iPhone6/6Plusにおいて進化が停滞していることが証明された」

大手ゲームメディア 多玩游 李学凌CEO
「今日のアップルの発表に必要なものはiPhone6s++だった」

大手ライフスタイルメディア 理想生活実験室
「中国国内の問題ではないが、今のところアップルは期待値のコントロールに失敗している。アップルのような秘密主義を取る上で必要なはずのサプライズがなく、発売後の使用感に望みをかけるのみだ」

 このような今回のiPhone6/6Plusへの評価に対し、日本市場における国産製品への期待と同様に、中国企業による国産製品への期待が高まりつつある中国において、アップルが目下最重要視している中国市場でのシェアを大幅に向上させることは簡単ではないであろう。

出典:「PC Online.com.cn」より。総合評価は4点、デザイン4点、ハードウェア性能4点、iOS:4点に比べ、特色(差別化要素)において3点と辛口の評価となっている
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渡辺大介 [ピド代表取締役]

1981年生まれ。国際基督教大学卒業後、日系システム会社、中国系Eコマース、マーケティング会社を経て現職。2014年より、ピドの代表取締役兼フラクタリストチャイナ日本事業本部長として、日系企業向けに中国市場でのマーケティング支援を行っている。ピドは、中国市場でのモバイルを活用した広告マーケティング分野の最大手企業であるフラクタリストチャイナのソリューションをはじめ、日系企業が中国でのモバイルマーケティング活用を検討するサポートを行う。


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