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ビジネスモデルの破壊者たち
【第311回】 2014年9月10日
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瀧口範子 [ジャーナリスト]

満を持して登場した
「アップルウォッチ」の出来映えは?

「アップルウォッチ」は3つのラインナップで登場。いずれもバンドは交換可能(米アップルのWebサイトより)

 アップルがとうとうウェアラブル端末を発表した。期待が高まっていた米時間9月9日のイベントの目玉は、なんといってもこれだろう。

 名称は「アップルウォッチ(APPLE WATCH)」。これまでさんざん噂されてきた「iWatch」ではない。しかし、その機能やデザインは噂以上、期待以上のものと言えるだろう。

 まず、わかりやすい外見のデザインから言えば、まるで専門の時計メーカーほどのバリエーションを発表した。一般向けの「アップルウォッチ」、スポーツ向けの「アップルスポーツ」、そして18金でラグジュアリーな「アップルエディション」だ。

 ストラップも簡単に付け替え可能で、素材、デザイン、仕組みの異なるものが6種類。これがおそらく色違いで出されるので、かなりの組み合わせを楽しむことができるはずだ。時計を表示するホームスクリーンの種類も、アナログ風のもの、宇宙探索風なもの、イラスト風など数々ある。

 数々のファッション関係者を雇い入れていただけあって、これまでの他社のウェアラブルウォッチとは大きく差をつけたスタイリッシュなラインアップだ。価格は349ドルから。発売は2015年初頭の予定だ。

「小さなiPhone」ではない

 さて、その機能はどうか。

 「アップルウォッチは、ただiPhoneを小さくしただけではない」と、ティム・クックが強調したのだが、それは小さなスクリーンでも使いやすくする工夫を行ったということだ。確かに面白いユーザーインターフェイスがいくつか見られた。

 その1つは、「デジタルクラウン」と呼ばれる側面のボタン。従来の腕時計の龍頭(リュウズ、ネジ巻き)にあたる部分だ。これを回すことによって、画面を拡大したりスクロールしたりすることができる。また、これはホームボタンとしても機能。ハードウェア上の操作をデジタルな信号に置き換えるセンスは、アップルのデザインチームならではの処理だろう。

 もう1つは、感覚的な操作とフィードバックだ。アップルウォッチは、画面のタッチだけでなく、画面をやや強く押す「フォース」の入力方法がある。つまり、タップとプレスを感じ分けて、各アプリで別々の操作ができるのだ。

SPECIAL TOPICS

瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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シュンペーターの創造的破壊を地で行く世界の革新企業の最新動向と未来戦略を、シリコンバレー在住のジャーナリストがつぶさに分析します。

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