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ホワイトハウスの新CTOが示す
オバマとシリコンバレーの親密ぶり

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第312回】 2014年9月17日
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 ホワイトハウスに新しいCTO(最高技術責任者)が就任、その人選が注目を集めている。

 このCTO職は5年前に設けられたもので、実は明確な役割がまだ固まっていないところがある。初代CTOのアニシュ・チョプラは、政府内のテクノロジー利用やテクノロジー政策に関する大統領へのアドバイザーのような役割を果たし、2代目のトッド・パークは、健康保険制度を刷新した新しいウェブサイトの構築と、その不具合の回復に多くの時間を費やした。

 それでも、企業のCTOが社内テクノロジー利用によって仕事の効率化や社員の知の共有を可能にするのと同じように、政府にも専任のCTOがいて、テクノロジーによる改革や改良を目指すとは、興味深いことだ。

CTOの役割とともに
期待される理由

 それに加えて、今回の抜擢にはさらに期待されることが多い。

 新CTOに使命されたのは、ミーガン・スミス。これまではグーグルの最先端研究組織「グーグルX」担当の副社長で、それ以前もグーグルのマップやグーグルアースのビジネス面を率いてきた。マサチューセッツ工科大学出身のプログラマー、かつ企業におけるビジネス面での経験が豊かで、これまでのCTOのように政府関連組織の出身者ではない。

 また、女性であることも大きな躍進だ。政府の高官に女性が任命されることだけでも快挙だが、しかも今回はCTOというポジション。女子が科学やテクノロジーにも進出することを推進するオバマ政権にとって、スミスはロールモデルを差し出したも同然だろう。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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