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莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見

肌で感じた日本のアリババNY上場報道
色眼鏡で見るメディアの姿勢に疑問

莫 邦富 [作家・ジャーナリスト]
【第225回】 2014年9月26日
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 中国のEコマース最大手アリババが米国時間9月19日に、ニューヨーク証券取引所に念願の上場を果たした。68ドルで売りだされた同社の株価は初日から急上昇し、38%高の93.89ドルで終了している。中国経済が危険水域に入っていると報道し続けてきた日本のメディアもアリババの上場で、久しぶりに中国についてのポジティブな情報を伝えた。その一連の報道を見ると、日本のメディアの素直さを感じられたところも結構あった。

時価総額は楽天の25倍

 たとえば、とある(表を引用しているので、正式のテレビ局名を入れてください)テレビ局は次のような表を作って、上場した世界のインターネット関連企業の時価総額上位のランキングを出して比較しながら、アリババの上場を報じた。

 日本では巨大な存在と感じられた楽天も時価総額において、ざっと言えば、アリババの25分の1しかない。アリババの存在をあまり知らない日本の視聴者でも、その比較と報道を通してアリババに対してある程度理解を深めることができるだろうと思う。

取材に来たメディアの実例

 しかし、それでも長期にわたって色眼鏡で中国を見てきたせいか、そのアリババの上場に関する報道はやはりどこかずれてしまっていると感じるところも相当あった。中国と日本の経済情報などを伝える日常をしている人間としては、いろいろと考えさせている。

 私のところに取材に来たメディアの実例を分析してみよう。

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莫邦富(モー・バンフ) [作家・ジャーナリスト]

1953年、上海市生まれ。85年に来日。『蛇頭』、『「中国全省を読む」事典』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーに。そのほかにも『日中はなぜわかり合えないのか』、『これは私が愛した日本なのか』、『新華僑』、『鯛と羊』など著書多数。


莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見

地方都市の勃興、ものづくりの精度向上、環境や社会貢献への関心の高まり…中国は今大きく変わりつつある。先入観を引きずったままだと、日本企業はどんどん中国市場から脱落しかねない。色眼鏡を外し、中国ビジネスの変化に改めて目を凝らす必要がある。道案内人は日中を行き来する中国人作家・ジャーナリストの莫邦富氏。日本ではあまり報道されない「今は小さくとも大きな潮流となりうる」新発見を毎週お届けしよう。

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