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男の食育 笠井奈津子

実はちっとも健康的じゃない!?
完璧そうに見える“ヘルシー定食”の落とし穴

笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]
【第2回】

 4ヵ月で8キロの減量に成功したクライアントのHさん。「これがヘルシー定食だそうです」と昼食に利用したお店の料理写真を見せてくれました。

 “雑穀ごはん、肉じゃが、鯖の味噌煮、かぼちゃサラダ、わかめのお味噌汁”

 これが、そのお店でヘルシー定食と謳われていたものでした。「ヘルシーってなんだろうって思ってしまいました」と笑うHさんは、巷によくある「ヘルシー」の落とし穴に落ちることなど、もうなさそうです。

 でも、今、もしも、「これのどこがヘルシーじゃないの?」と思われた方がいたとしたら要注意!お肉がなければヘルシー、お豆腐だけを使ったコース料理はヘルシー、サラダだけのランチはヘルシー……単純にそう思うのも危険です。強い選手ばかりを集めているチームが強いとは限らないのと同じ。良いとされている食べ物であったとしても、その組み合わせ、つまりはバランスが大事なのです。でも、そもそも、この“バランスが良い”という表現も随分と曖昧ですよね。野菜が多いだけで「バランスが良い」と認識なさる方も少なくありません。

主食・主菜・副菜のバランスは
お弁当箱をイメージすれば簡単!

生姜焼き定食。豚肉たっぷりですが、これは「バランスが良い」食事でしょうか?ぜひ考えてみてください。 豚肉と炒められた玉ねぎ、一緒に添えられた生野菜、奥の小鉢、味噌汁のわかめ…これらをあわせると、主菜の倍くらいの副菜!で実はバランスが良いといえます。このように、一品の量にこだわらず、全体の量の中でカウントしましょう

 ではいったい、何をもって、「バランスが良い」と言えばいいのでしょうか。実際、これだけ健康情報があふれていて、いつでもほしい情報にアクセスできるにもかかわらず、「結局のところ、何をどれだけ食べたらいいかわからない」とおっしゃる方は驚くほどに多いのです。

 「お酒飲むときはウコンでしょ」「ヨーグルトは便秘にいいんだよ」「牛乳といえばカルシウム」みなさん、いろんな知識を持っていらっしゃいますし、確かにそれは事実で、それらの食品には優れた栄養素が含まれています。

 でも、それが単体で体内で働くわけではないこと。また、それぞれの栄養素をバランスよく摂ることが大事で、それぞれが作用しあうということを忘れないようにしなければなりません。

 バランスを把握するためには、スーツのポケットにスケールを忍ばせて、食事の度にそれぞれの料理のおおまかな重量をチェックしてください……と言えるわけはありませんので、食事の際は“お弁当”を思い出してください。これで、簡単に適正なバランスがイメージできるようになります。

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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


男の食育 笠井奈津子

目、肩や腰の痛み、毛、お腹周り、ニオイ……。男も年を重ねれば重ねるほど、若い頃は気が付かなかった悩みに振り回されることになる。そんなとき、対策の1つになるのが「食」だ。しかし、男性が自分で正しいと思った対策するのには、注意が必要だ。実は思い込んでいる知識が勘違いであるばかりか、症状は悪化、さらに若さを一層失うことになりかねないからだ。この連載では、そんな「食」の知識に未だ乏しいミドル男性に対し、若い頃と変わらない身体を保ってもらう「男の食育」を行っていく。

「男の食育 笠井奈津子」

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