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働く女子の職場サバイバル術 小出真由美

「正社員を捨てて家庭へ」は危険な罠だった!?
もう一度働きたい専業主婦が直面する過酷な現実

小出真由美 [日本マンパワー 人材開発企画部 研究開発グループ 専門課長]
【第5回】 2014年10月23日
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「小学生になれば一段落」ではない
長年の子育てで再就職を逃す女性たち

 新卒で就職はしたけれど、ライフイベントなどをきっかけに仕事と家庭の両立が難しくなった。だから一度、家庭に入り、子育てが落ち着いたら、再就職しよう。そんな風に考えている女性は、まだまだ多いようです。

 厚生労働省が行った「第10回21世紀成年者縦断調査」(平成23年)によると、結婚前に仕事をしていた女性のうち、正規雇用の人は64.2%ですが、結婚後には43.6%に低下してしまいます。また、仕事をしている女性の27.7%が結婚後に離職しているという現実もあります。

参照:男女共同参画社会の形成の状況より(内閣府男女共同参画局)
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 これは、やはり働きながらライフイベントを乗り越えるのはなかなか難しいということを示していると思います。

 さらに20代から40代の女性が、結婚、出産、育児のために退職してしまう状況は、女性の年齢階級別労働力率が描くM字カーブをみても明らかです。1970年代に比べずいぶん改善されたとはいえ、いまだに女性の仕事と家庭の両立がうまくいっていないことを示しているといえるのではないでしょうか。

参照:男女共同参画社会の形成の状況より(内閣府男女共同参画局)
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 年齢階級別労働率が30~34歳で谷になるのは、結婚や出産のタイミングで子育てや家庭に専念するために一度仕事をやめて、いずれ子育てが一段落したら、その時、また再就職をしたい人が多いからでしょう。彼女たちの再就職の理由としては、「収入を得る必要が生じたから」が一番多く、「知識や技能を生かしたいから」、「社会に出たいから」、「時間に余裕ができたから」と続いています。

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小出真由美[日本マンパワー 人材開発企画部 研究開発グループ 専門課長]

株式会社日本マンパワーで、女性向けのキャリア研修として、女性がライフイベントをポジティブに捉え、自分の軸を持つことで、働く上でのキャリアをどう描くか等をテーマにした研修を開発。その傍ら、産業カウンセラー、キャリア・デベロップメント・アドバイザー、メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅰ種マスターコース、ワーク・ライフ・バランスコンサルタントなどの資格を持ち、組織内のキャリア、メンタルヘルス、ワーク・ライフ・バランスの施策のコンサルティングや、各種セミナー講師も行っている。
日本マンパワーHP

 


働く女子の職場サバイバル術 小出真由美

「管理職になりたがらない」「結婚や出産すると仕事へのやる気がなくなる」……こういった先入観を持たれがちな女性社員たち。もちろん全員がそうではないけれど、その偏見から男性上司などとぶつかる機会や、同性同士でも既婚と独身で考え方のズレが生まれることもあります。安倍政権が女性の活躍推進を打ち出し、ますます働く女性の登用が進むなか、働くふつうの女性たちはどう職場で生き抜けば、働きがいや給与を得られるのでしょうか? そのサバイバル職場術を様々なシチュエーションから考えます。

「働く女子の職場サバイバル術 小出真由美」

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