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吉崎誠二の「どうする? これからの住まい」

面倒な「買い替え」をせず賢く「住み替える」には?
購入の“動き時”だからこそ押さえたいポイント

吉崎誠二 [ディー・サイン不動産研究所所長、不動産エコノミスト]
【第8回】 2014年11月11日
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1次取得の住宅は
手放せないもの

 初めて住宅を買う時、だれでもドキドキするものだ。

 金額の大きさや住宅ローンを抱えることへの不安、逆にこれから始まる新生活への期待……。これらが膨らみ、住宅選びをする数週間は、ドキドキする日々を過ごすことになる。多くの人にとって、一生のうちで最大の買い物となるだろう。

 本連載の趣旨は、子どもが独立したり、両親が高齢になり介護や看病が必要になったり、自身の働き方や収入の変化があった場合、住まいも柔軟に変えるべきで、そのためのヒントを考えていくことだ。

 しかし、実際には柔軟に住まいを変えるために、「買い替え」をする人はそれほどいない。一生のうちで最大の買い物となる住まいを買った人の多くは「終の住処」とするケースが多いのが実情だ。

前回記したように、30代半ばから後半に住宅(持ち家)を初めて買う「住宅1次取得者」が一番多い。しかし、30代後半から50代は子どもの成長など、変化が多い時期だ。本来なら1次取得した住宅を売却して、新しく住まいを買い、移り住みたいところだ。筆者もそうした柔軟に住まいを変える生活者が、これからの時代の賢い生活者の姿だと考えている。

 だが、実際は「言うは易し」である。そんなに簡単にはいかない。いくら子どもの成長や生活スタイルの変化があっても、ドキドキしながら「一生に一度の最大の買い物」と意気込んで買った今の家を、“騙し騙し”住むのが現状だろう。愛着もある。

 では、想いの詰まった住まいを手放すことなく、住まいを変える方法はないのだろうか――。

 こんな思いが交錯する、30代後半から50代の住まい選び。今回は「買い替え」をせずに、柔軟に住まいを変えるためのヒントを探る。

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吉崎誠二 [ディー・サイン不動産研究所所長、不動産エコノミスト]


早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。立教大学博士前期課程修了。船井総合研究所上席コンサルタント・Real Estateビジネスチーム責任者を経て、現在、ディー・サイン不動産研究所所長に就任。不動産関連企業・ハウスメーカー・設備関連メーカーなどを中心にコンサルティングを行う傍ら、不動産エコノミストとしてデータ分析、一般・投資家・企業向けの講演を多数行う。著書に『2020年の住宅・不動産市場』(朝日新聞出版)『「消費マンション」を買う人 「資産マンション」を選べる人』(青春出版社)など9冊。連載はダイヤモンド・オンラインをはじめ、各種媒体に月間6本を担当。オフィシャルサイト&ブログ http://yoshizakiseiji.com/blog/

 


吉崎誠二の「どうする? これからの住まい」

40代後半になると、多くの人にとって子どもが数年後に独立を向かえ、自分の親は70代後半にさしかかる。子どもの就職や親の介護、病気などの新たな心配が増える時期になる。働き盛りで仕事は忙しいが、プライベートも忙しくなることが多いのではないだろうか。そんなときに、子どもが生まれて間もない頃に、子育て環境を最優先に買った郊外の住宅は最適だと言えるのだろうか。昔買った住宅に一生住み続けなければならない、ということはない。スマートに、家族構成や仕事の状況に合わせて住み替えるという発想を持ってもいいはずだ。当連載では、住み替えるためのさまざまな例を紹介し、40代後半からの住まいについて考える。

「吉崎誠二の「どうする? これからの住まい」」

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