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「引きこもり」するオトナたち

当事者8人が“リアルに求める支援”を提案
初の「ひきこもりUX会議」開催へ

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第221回】 2014年11月13日
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 当事者8人が現在の「引きこもり支援」のあり方に対して、実用的な提案を行うという「ひきこもりUX会議」が、11月30日、東京都内で開かれる。

 UXとは、ユーザー・エクスペリエンス(利用者体験)の略。

 「『支援』の方策が、当事者の声を汲みとっていない『ひきこもりの矯正』と感じられるものであるならば、当事者はおのずと「支援」へのつながりに二の足を踏むことになります」

 そんな現実を受け、企業がサービスやモノづくりにあたり、ユーザーのニーズを汲み取って、品質やデザイン、使いやすさを向上させるのと同じように、経験や実体験を持つ人なら「当事者がリアルに求める支援」を描き出せるのではないかという狙いがある。

 プレゼンテーターは、地域若者サポートステーション相談員の岡本圭太さん、相談機関「ヒューマンスタジオ」代表の丸山康彦さん、「ひきこもり名人」で作家の勝山実さん、ひきこもりドキュメント映画「home」に出演した小林博和さん、「新ひきこもりについて考える会」世話人で古本屋を営む林恭子さん、「不登校新聞」で「ひきこもるキモチ」を連載する石崎森人さん、『ひきこもりフューチャーセッション「庵」』ディレクターの川初真吾さん、「ピースボート・グローバルスクール」の恩田夏絵氏という元当事者8人。

 「当事者経験者の中には、自分の言葉で自分たちのことを話せる人もいる。専門家や支援者たちに分析されて語られるのではなく、自分たちで発信していきたい。とくに、この10年ほど行政側が行ってきた支援と、当事者の気持ちにはズレがある。せっかく話せる人たちがいるのだから、自分たちでこういう支援が欲しい。あるいは、支援はいらないという部分もあるだろう。しかし、行政や国で施策を決めていく人たちに届かなければ意味がない」

 そう林さんが講演会で知り合った恩田さんに協力を求めたことがきっかけで、今回のイベントは生まれた。

 恩田さんは、ピースボートを通じて「脱原発」や「憲法9条」などのイベントは経験してきたが、引きこもり界隈のイベントを主催したことはなかった。そんな恩田さんが、こう話す。

 「もっと広がったらいいのにと、ずっと思っていた。引きこもりという言葉にカテゴライズされなくても、社会の中の生きづらさとか、苦しさを感じている人は、もっとたくさんいる。当事者や家族に向けてというイベントがほとんどで、もっと広く世の中の人たちに知ってほしいと思ったんです」

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


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「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

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