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「引きこもり」するオトナたち

閉ざされた世界に生きる当事者や家族も前向きに
フューチャーセンターが変える引きこもり界の空気感

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第119回】

 過去の体験報告や一方的な講演ではなく、自分たちが生きる社会の未来を皆で語り合う。そんな場を提供する「ひきこもり問題フューチャーセンター」が、8月16日、京都で立ち上がった。

 「フューチャーセンター」(FC)とは、未来のステークホルダー(つながりそうな人、利害関係者)が集まり、対等な関係性を構築、対話を通じて、社会を変革していこうという創造的な対話の空間。元々、北欧で生まれた概念で、日本でも、富士ゼロックスや東京海上日動火災、アサヒビールなどの企業を中心に、従来の縦割り組織を超えて取り入れる動きが広がっている。

 当連載の第114回でも「ひきこもり問題FC in 神戸」の模様を紹介したほか、第115回では、東京の家族会(KHJ西東京萌の会)で取り入れたところ、親子のいたわりの場になった様子を取材してきた。

 今回、京都でセッションを開催したのは、引きこもり問題を若者と家族のライフプラン(人生設計)の面から考えている「NPO法人 若者と家族のライフプランを考える会」(河田桂子代表/京都府左京区)。同会では、これに先立つ6月16日に、法人活動に関わる支援者や当事者、経験者らと、フューチャーセンター関係者ら十数人が集まり、お試しセッションを開いている。その結果、「相手を変えようとするのでなく理解しようとする」「社会への不満を語るのではなく、自分が何をできるかを考える」というような未来志向の対話成立は大きな収穫だったとして、フューチャーセッションを取り入れることになったそうだ。

 こうした対話の場をつくろうという動きは、他の引きこもり支援団体や家族会などにも、普及しつつある。

 そこで、「ひきこもり問題FC in 神戸」のディレクターを務めたNPO法人「グローバル・シップス こうべ」 代表の森下徹さん(45歳)に、当日の「第1回フューチャーセッションin京都」の様子を以下の通り、レポートしてもらった。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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