ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
7つの失敗から学ぶ デジタルマーケティングの原則

【新連載】成功事例から学ぶことは少ない。
失敗を徹底的に分析するべきだ

田中猪夫 [一般財団法人 日本総合研究所 特命研究員]
【第1回】 2014年11月21日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 私は、日本版システム工学をベースにして、20代だった1980年代、当時発売したばかりのPCを企業に導入するVARビジネスを起業した。30代(90年代)には、イスラエルのITテクノロジーの日本への展開に奮闘。その後40代(2000年代)は外資系ITベンダーの日本法人のマネジメントに携わり、Webにかかわる国内、海外の企業人、ベンダー、デザイナーなどと一緒に働いた。

 Webがホームページからオウンドメディアになり、ソーシャルメディア、オム二チャネルと展開していくなかで、デジタルマーケティングが、企業のビジネスの中核に入ってくるプロセスの中に身を置いてきた。

 そして現在は、デジタルマーケティング業界を中立的に見つめることが可能な、ビジネスコンサルタントという立場にいる。

企業のデジタルマーケティングは
ホームページとアドサーバーからはじまった

 この立ち位置で、私にはある問題意識が芽生え、日増しに強まっている。それは、このままでデジタルマーケティングは経営に結び付くのだろうか、何らかの方向性を含めた改善(あるいは、リエンジニアリング)が必要なのではないか、という問いである。その問題に対する答えを探るため、この連載をはじめることになった。

 90年代後半から、企業がWebサーバーを構築するニードが高まり、社内外からの人材を活用し、各社のホームページが作られた。

 同時期に、米国でネットグラビティ社の「アドサーバー」というバナー広告の配信テクノロジーが日本に進出し、一般化した。私は、ネットグラビティ社のアジア太平洋地域の責任者が友人だったため、同社の日本進出から、ダブルクリックに買収され、さらにダブルクリックもグーグルに買収されていくなかで、ネット広告が日本社会に浸透していくプロセスを近くで見ていた。

 企業のデジタルマーケティングは、ホームページ制作とアドサーバーからはじまったのである。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
IT&ビジネス
関連記事
クチコミ・コメント
facebookもチェック

田中猪夫 [一般財団法人 日本総合研究所 特命研究員]

1959年11月19日、岐阜県生まれ。日本版システム工学を専門とする。20代に、当時発売したばかりのPCでのVARビジネスを創業。30代に、イスラエルITテクノロジーの日本への展開に尽力。40代には外資系ITベンダーの日本法人のマネジメントを務める。現在は一般財団法人日本総合研究所の特命研究員。「デジタルマーケティング経営研究会」を主催・運営。主な著書 『あたらしい死海のほとり』。問い合わせはこちらまで。


7つの失敗から学ぶ デジタルマーケティングの原則

なぜデジタルマーケティングに失敗するのか。問題は経営層、マネージャー層、そして現場のマーケターそれぞれにある。筆者が目撃した7つの失敗事例を分析し、それぞれの問題点と解決策を考える。

「7つの失敗から学ぶ デジタルマーケティングの原則」

⇒バックナンバー一覧