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次に来るスタートアップはこれだ!
【第1回】 2014年12月3日
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ダイヤモンド・オンライン編集部

【新連載・第1回】
シリコンバレーで知らない人はいない
元アップル幹部がつくった「Nest」

Nestのサーモスタット

 「欧米ではサーモスタットは誰も注目せず、陳腐化した機械だと誰もが思っていた。しかし、ネスト(Nest)はサーモスタットをネットにつなげ、電力会社などと新たなサービスを生み出した。グーグルが32億ドル(当時レートで約3200億円)で買収したが、その金額が高いか安いかは置いておいて、それだけ将来性があると評価されている」(加藤雅己・Venture Scanner共同創業者・ IOT担当アナリスト)

 創業は2010年5月。これまで資金調達は3ラウンド行われ、7社の投資家から合計8000万ドル(当時レートで約80億円)を調達。グーグルは傘下のグーグルベンチャーズを通して、2011年8月に行われた資金調達の第2ラウンドから資本参加していた。2014年1月に行われた第3ラウンド直後、買収に踏み切った。

 「現在は年間出荷台数100万台を超える規模だと見ている」(加藤氏)というように、そのサービスは市場で受け入れられており、ユーザーは主にアメリカとヨーロッパだ。製造を担うのは中国企業だ。

社会的インパクトと
存在意義は群を抜く

 Nestは8社の電力会社とパートナーを組み、サービスを開発、提供している。代表的なサービス例は、ユーザーがNestのサーモスタットを無料で受け取ることができ、そのかわり電力会社にサーモスタットのコントロールをまかせることになる。

 基本的にはユーザーが好きな室温に設定することができるが、夏のとても暑い日に限って、電力会社がコントロールすることがある。つまり、ある一定の温度までしか冷房が効かないということもあり得るのだ。もちろんユーザーがどうしても冷房を効かせたいときもあるだろう。その時は、ユーザーがコントロールするができるようになっている。

SPECIAL TOPICS


次に来るスタートアップはこれだ!

本連載は、シリコンバレーを拠点にベンチャー企業に対するコンサルティングや育成をするNSV(NetService Ventures、http://nsv.com/japan/)と連携。シリコンバレーで注目されているスタートアップを毎回の連載で紹介していく。取り上げるのは、同社が運営しているスタートアップに関する情報を発信する有料ウェブサービス、「Venture Scanner」のアナリストたちが、あまり人に教えたくないと思うような“次に来る”スタートアップだ。

「次に来るスタートアップはこれだ!」

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