2023年、3社統合によって誕生した千代田エクスワンエンジニアリング。エネルギー・化学・ライフサイエンスのエンジニアリングを基盤に、次世代エネルギーやバイオ医薬分野へも挑む。人財育成と働きやすさの改革を軸に、長く働ける基盤を築きながら成長戦略を描いている。
千代田エクスワンエンジニアリング成子桂夫 取締役
専務執行役員
2023年4月、千代田化工建設グループ傘下の3社が合併し、社員数730人規模の総合エンジニアリング企業、千代田エクスワンエンジニアリング(CXO)が誕生した。エネルギー・化学・ライフサイエンスを中核に多彩なプラントを手掛ける。統合から2年余り、業績も順調だ。中期経営計画「CXOビジョン2030」では、営業利益を23年度比3倍に高めることを目指す。
社名の「X」は変革、「One」はワンチームを意味する。3社が培ってきた強みを統合したことで、「新たな領域に挑戦できるようになり、社員一人一人にとっても、キャリアの幅が広がっています」と成子桂夫専務は語る。
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合併に際してはPMI(経営統合)を徹底し、制度の融合だけでなく、社員同士の「こころの融和」も重視した。その象徴が、社員が参加してつくり上げた新経営理念「エンジニアリングの力で、笑顔あふれる未来へ」である。一般的な企業理念にはあまり登場しない「笑顔」という言葉が盛り込まれたのは、社員の思いを反映した証しだ。PMI活動の延長として25年度より立ち上がった「みらい戦略」では、若手・中堅社員が中心となり、「2040年から先」の自社のありたい姿を見つけ、会社の未来を自分たちの手でつくり上げる活動が進んでいる。