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China Report 中国は今

中国で日本製品が空前のブーム!
上海自由貿易試験区活用のシナリオ

姫田小夏 [ジャーナリスト]
【第167回】 2014年12月5日
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日本製品商談会で
「中国側の食いつきが違う」

 中国で日本製品がにわかに人気だ。機能、デザイン、安全性を満たした日本製品、その「欲しかった日本製品」に、手が届く人の数が格段に増えたのだ。

 11月下旬、遼寧省大連で、日本の地方銀行17行が主催する日本商品の商談会が開かれた。ここでは、これまでとは異なる大きな変化が見られた。山口銀行大連支店の宇野宏支店長は「中国側の食いつきが違う」と驚きを隠さない。

 「大変多くの中国バイヤーが参加し、出展ブースには入れ替わり立ち替わりの列ができるほど。従来、多かったのは日本からの調達ニーズへの反応でしたが、今年は『日本製品を中国で売りたい』というバイヤーの姿が目立ちました」(同)

 中国人にとって憧れだった日本製品に手が届くようになったのは、所得向上もあるが、人民元に対する円安効果もある。

 日本製品人気は、中国在住の日本人をも巻き込んでいる。駐在員など日本人が一時帰国するときには必ず、「あれ買ってきて」と懇願される。

中国最大の通販サイト「淘宝網(タオバオ)」でも様々な日本製品が販売されている  拡大画像表示

 保温機能付き弁当箱、目薬、ハンドクリーム、最新のスナック菓子にカップラーメン……。上海企業に勤務する日本人女性は「帰国のたびに中国人の同僚から依頼を受ける」と話す。

 中には買い物リストを渡されるケースや、かさばる紙おむつや女性用ナプキンなどを依頼するケースもあるという。

 「最近は、数々の受賞歴のあるサントリーのウィスキーを頼まれました。頼まれ物は “重量オーバーとにらめっこ”となり、いつも困惑させられます」と苦笑する。

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姫田小夏 [ジャーナリスト]

ひめだ・こなつ/中国情勢ジャーナリスト。東京都出身。97年から上海へ。翌年上海で日本語情報誌を創刊、日本企業の対中ビジネス動向を発信。2008年夏、同誌編集長を退任後、「ローアングルの中国・アジアビジネス最新情報」を提供する「アジアビズフォーラム」主宰に。語学留学を経て、上海財経大学公共経済管理学院に入学、土地資源管理を専攻。2014年卒業、公共管理修士。「上海の都市、ビジネス、ひと」の変遷を追い続け、日中を往復しつつ執筆、講演活動を行う。著書に『中国で勝てる中小企業の人材戦略』(テン・ブックス)、共著に『バングラデシュ成長企業 バングラデシュ企業と経営者の素顔』(カナリアコミュニケーションズ)。

 


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90年代より20年弱、中国最新事情と日中ビネス最前線について上海を中心に定点観測。日本企業の対中ビジネスに有益なインサイト情報を、提供し続けてきたジャーナリストによるコラム。「チャイナ・プラス・ワン」ではバングラデシュの動向をウォッチしている。

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