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トンデモ人事部が会社を壊す

「健康保険証が届かない」
人事部の管理型体質が企業発展を妨げる

山口 博
【第13回】 2014年12月16日
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なぜ保険証をすぐもらえないのか?
社員の不安に答えない人事部の怠慢

 企業に入社した際に健康保険証が発行されるタイミングは、入社後1週間から2週間後であることが一般的だ。入社前に企業の人事部が健康保険組合へ手続書類を提出していたとしても、入社日以後にしか健康保険組合での手続きが開始されず、その後、健康保険組合で発行された健康保険証が企業の事業所へ送付され、事業所から本人へ届くというプロセスを経るからだ。

 病気や怪我で通院している社員もいるだろう。通院していないまでも、いつ自分自身や家族が通院せねばならぬかもしれぬと案ずる社員もいるだろう。小さい子どもや老齢の扶養者を抱えた社員であれば、なおさらだ。健康保険証が手元にない状況が、社員に不安を与えている。

 この問題は、健康保険組合における健康保険証発行プロセスそのものを効率化したり利便性を高めたりする観点からも論じられるが、私は、健康保険組合に丸投げで何の工夫もしない人事部の管理型体質に、強い危惧を覚える。極論すれば、この管理型体制こそが、社員の不安を放置し、企業の成長力を妨げ、国の発展のブレーキになっていると言っても、言い過ぎでないと思えるほどにだ。

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山口 博

やまぐち・ひろし/慶應義塾大学法学部政治学科卒(サンパウロ大学法学部留学)、長野県上田市出身。国内大手保険会社課長、外資系金融保険会社トレーニング・シニア・マネジャー、外資系IT人材開発部長、外資系企業数社の人事部長、人事本部長歴任後、現在、コンサルティング会社のディレクター。横浜国立大学大学院非常勤講師(2013年)、日本ナレッジ・マネジメント学会会員。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社、2016年3月)がある。

 


トンデモ人事部が会社を壊す

サラリーマンの会社人生のカギを握る人事部。しかし近年、人事部軽視の風潮が広まった結果、トンデモ人事部が続々と誕生している。あっと驚く事例をひもときながら、トンデモ人事部の特徴や、経営陣がすべき対処法などを探っていく。

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