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『週刊ダイヤモンド』特別レポート

労働基準監督官の職場もブラック化
我々だってつらいんです
――ダンダリン原作者&現役監督官 覆面座談会

週刊ダイヤモンド編集部
2014年12月17日
著者・コラム紹介バックナンバー
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警察や検察との関係から、政治的圧力、職場の悩みまで──。労働基準監督官を描いた漫画『ダンダリン一〇一』の原作者である田島隆氏が現役監督官たちの本音にたっぷり迫った。

【座談会参加者
監督官A 50代ベテラン 監督官B 50代ベテラン 監督官C 40代ベテラン 監督官D 30代中堅 田島 隆 『ダンダリン一〇一』原作者(敬称略、順不同)

 

たじま・たかし
1968年、広島県呉市生まれ。司法書士補助者を経て海事代理士試験に合格。漫画原作者として活躍する一方で、海事代理士・行政書士として法律実務に携わる。
Photo by Hiroyuki Oya

田島労働基準監督官を一言でどう説明するか? ダンダリンの連載が決まったときに編集部の担当者と頭を抱えたのがここでした。監督官の仕事というのは、企業労務の監督・指導に始まり、労働法違反があった場合には法的責任も追及する。職務範囲が多面にわたるので表現が難しかった。でも、一番インパクトのある側面を表現するなら「労働法の警察」ですよね。

監督官A司法警察員として逮捕も送検もします。ただ、逮捕権を行使するのって、そりゃあ大変。まず逮捕しても留置場がないから、警察に借りなきゃならない。

田島警察の留置場って、いつも混んでますよね。すんなり貸してくれます?

監督官A嫌がられます。

田島やっぱり(苦笑)。知人の刑事に聞いたら「賃金不払いとかのせこい犯罪で留置場を使うなら、自分たちで捕まえたホシをぶち込んだ方が有益だ」と。労働法違反を軽く見てるんですよね。それと、警察はわっぱ(手錠)をかけて逮捕権を行使することに誇りを持っているので、「(被疑者に)わっぱをかけていいのは、百歩譲って海上保安庁までだ」と言ってました。

監督官C昔かたぎの警察官ほど縄張り意識が強い。

監督官B 労働安全衛生法上の死亡事故現場に行っても、なかなか現場検証させてもらえなかったり。でも今は、意思疎通できるようになってきたかな。

監督官A労災現場ってクレーンとかボイラーとか特殊な機械があって警察から質問されることもよくある。

監督官D 撮り忘れた現場写真を融通し合ったり。仲良くやってます。

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