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理研の思考停止で遠ざかる
STAP細胞の真相解明

週刊ダイヤモンド編集部
2015年1月5日
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 理化学研究所は相変わらず思考停止状態に陥っている──。そう思わざるを得ない記者会見だった。

理研の検証実験チームはSTAP細胞について「再現できなかった」と発表した
Photo by Hiroyuki Oya

 新しい万能細胞として注目を集めたSTAP細胞について、理研は2014年12月19日、検証実験で「再現できなかった」と発表。15年3月までを予定していた実験を打ち切った。

 検証実験で最も重要だったのは、細胞が万能性を持つかを証明する実験で、マウスの初期胚(数日たった受精卵)に実際に細胞を注入し、全身のあらゆる組織に分化するかどうかを調べた。

 実験では、小保方晴子・元ユニットリーダーが作製した1615個の細胞塊をマウスの初期胚に移植。だが、分化したものはゼロだった。小保方氏とは別に、理研の丹羽仁史チームリーダーのグループが作製した244個の細胞塊でもゼロと不発に終わった。

 検証実験の当初の予算は1300万円。だが、小保方氏の参加が急きょ決まったことで生じた研究室の改装費用550万円などがかさみ、延べ1500万円掛かっている。

 実験データの一部に捏造があったとして論文そのものも7月に撤回されており、これ以上、時間と金を費やしても無駄だと検証チームが判断するのも当然の結果だ。

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