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年末のプロボクシング・世界タイトル戦は
日本のジム所属選手が大躍進。この勢いは本物か?

相沢光一 [スポーツライター]
【第329回】 2015年1月6日
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 昨年末、ボクシング・格闘技ファンは、さぞ忙しかったことだろう。12月30日と31日の両日で世界タイトル戦が8試合組まれたうえ、ロンドン五輪金メダリストで層の厚いミドル級で世界王者を目指す村田諒太のノンタイトル戦も行われた。2日間で見逃せない試合の中継が9試合もあったのだ。しかも、31日の夜はTBS系とテレビ東京系で同時間帯に放送。チャンネルを切り替えながら見たり、一方を録画して改めて見るといったことをした熱心なファンもいたことだろう。

伝説の名ボクサーをマットに沈めた
井上尚弥の衝撃的試合内容

 内容の方も見ごたえのある試合が多かった。なかでも衝撃的だったのが、WBO世界スーパーフライ級タイトルに挑戦した井上尚弥の試合だ。相手のオマール・ナルバエス(アルゼンチン)はWBO世界フライ級王座を防衛すること16回、階級をスーパーフライ級に上げた後も王座に就き防衛を11回重ねてきた。12年間にわたり軽量級の王座に君臨してきた伝説的名ボクサーだ。しかもプロ転向後46戦、一度もダウンをしたことがない。39歳で年齢的な衰えがささやかれてはいたが、それを補って余りある技術を持っており、ボクシング界でも伝説的存在になっていた。プロ6戦目でライトフライ級王者になり「怪物」といわれる井上でも、勝つのは厳しいと思われた相手である。

 だが、井上はそんな強者にも臆せず試合開始直後に右をナルバエスの顔面にたたき付け、いきなりダウンを奪う。それからは完全に井上が主導権を握り、6分間に4度のダウンを奪って2回KO勝ち。2階級制覇を成し遂げた。21歳の若者が伝説的王者を破ったことは海外にも衝撃を与えたようで、ネットでも世界中のボクシングファンが驚きと称賛のコメントをしている。井上はそれほどすごい試合を見せたのだ。どんな強敵でも果敢に攻め圧倒してしまう。この強さを見ると今後は井上が伝説的ボクサーになるのではないかと思えてくる。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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