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魚食王国ニッポン~元気をつくる「浜のめし」 池田陽子

干物をおしゃれに変身させた創業110年老舗の大勝負

池田陽子 [食文化ジャーナリスト/薬膳アテンダント]
【第9回】 2015年2月16日
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サスニンベンの「真ホッケの干物」。干物が食べたくてたまらなくなる、すてきな写真の撮影はサスニンベンの磯崎俊成さんによるもの

 日本人の魚離れが問題視されるようになって久しい。食卓に魚が並ぶ機会が減り、魚食文化の衰退が懸念されるなか、子どもたちに魚の美味しさを伝える教育も大切だが、結局はそのお母さんたちが、魚に接していなければ、話は先に進まない。

 「さばくのが面倒」と、なにかと「肉負け」しがちな魚を手軽に取り入れるという意味で、水産加工品はおすすめだ。しかし「女子が手に取りたくなるような」商品や売り場を見かけることは滅多にない。

 最近は日本各地の道の駅ですら、農産物を使ったおしゃれなパッケージの加工品が数多く並ぶにもかかわらず、なぜか「水産加工品」だけが「ザ・昭和」。すっかり時代が止まっているように見えるのはわたしだけだろうか?

 というわけで、かねてからわたしはずっと思ってきた。「もっとスタイリッシュでキュートなデザインの商品があれば魚食女子だって増えるに違いない!」。

 たとえば干物。

 しみじみ食べる干物はとても美味しい。しかし、これこそ最も進化ゼロ。しぶい、ひなびている、彩り感皆無、ひねりなし、土産物屋のショーケースでなんだか姿自体もわかるようなわかんないような感じ。

 邪道だと思われるかもしれないが「きゃー、すてき」と女子が手に取るきっかけがあって、食べてみることで「干物LOVER」になってもらえたら、それでいいのではなかろうか。だからあったらいいのに。

 「おしゃれ干物」。

 日本国内のどこかにあるのだろうか? 思い立って検索してみた。

 調べているうち、なんと! 予期せぬことに、とんでもなくカッコいい干物WEBサイトにたどり着いた。

 店の名は「サスニンベン~himono SASUNINBEN~」。干物が英字になっているのを見たのは初めてかもしれない。そのサイトは、おおよそ干物店にはありえない、美しい画像が並ぶ。なにせ干物といえば子どもも女子もそそられない「キング・オブ・茶色系」の“枯れキャラ”。それにもかかわらず、いたって「カラフル」なのである。

 パッケージもおしゃれで、思わず手に取りたくなるばかりか、「プレゼント」にしたくなるような商品が並んでいる。これはもう実店舗に行くしかあるまい。

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池田陽子[食文化ジャーナリスト/薬膳アテンダント]

宮崎生まれ、大阪育ちのアラフォー。立教大学卒業後、出版社にて女性誌、ムック、機内誌などの編集を手がける。取材を通して、カラダとココロの不調は食事で改善できるのでは?という関心から国立北京中医薬大学日本校に入学し、国際中医薬膳師資格取得。自身の体調の改善、美容効果などをふまえてふだんの暮らしの中で手軽に取り入れられる薬膳の提案や、漢方の知恵をいかしたアドバイスを、執筆、講習会などを通して行う。また、日本各地の食材を薬膳的観点から紹介する活動も積極的に取り組み、食材の新たな魅力を提案、発信を続け、食文化ジャーナリストとしての執筆活動も行っている。著書に「ゆる薬膳。」(日本文芸社)「缶詰deゆる薬膳。」(宝島社)、「『ゆる薬膳。』はじめたらするっと5kgヤセました!」(青春出版社)などがある。
■HP:www.yuruyakuzen.com
■Facebook:https://www.facebook.com/yoko.ikeda.79

また、鯖をこよなく愛し、日本全国・世界のさば、さば料理、さば缶を楽しみ、さば文化を語り、さばカルチャーを発信し、さばで日本各地との交流をはかることを趣旨に活動している「全さば連」(全日本さば連合会)にて外交担当「サバジェンヌ」としても活動中。
■全さば連HP:http://all38.com
■FACEBOOKページ:http://www.facebook.com/mackerel.cava  

 


魚食王国ニッポン~元気をつくる「浜のめし」 池田陽子

和食が世界遺産に認定され、改めて見直される「魚食文化」。日本各地にはさまざまなおいしい魚が水揚げされ、地元ならではの「魚料理」があります。この連載では日本各地の各種魚の産地を訪ね、「とっておきの漁師料理/ご家庭の魚料理/ご当地魚グルメ」を紹介。あわせて漁の様子、市場の風景など、おいしい「浜のめし」を支える人々の活躍をお届けします。

「魚食王国ニッポン~元気をつくる「浜のめし」 池田陽子」

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