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「稼げるチーム」をつくる!営業マネジャーの教科書
【第16回】 2010年3月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
片山和也 [船井総合研究所シニアコンサルタント]

叱っても部下が辞めない!?
上司が知っておくべき「叱る技術」

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人は叱られなければ成長できない

 マネジャーが部下を育てるためには、部下を「叱る」ことも大事です。自分自身の経験に照らしてみても、上司や先輩から叱られることなしに若手社員は成長できないでしょう。「上司から叱られるのが怖い」と思って一生懸命やった結果、いつの間にかスキルが身に付いていたという経験が皆さんにもあるでしょう。結果を出す営業マネジャーは叱り方がうまいものです。

 叱り方は人によって様々です。まわりが萎縮するほど大声で怒鳴る人、言葉は荒げなくても強い気迫を感じさせる人……リーダーシップの取り方が百人百様なように、叱り方も自分に合った方法でよいと思います。要は「本気で怒っている」という姿勢が部下にきちんと伝わればよいのです。

 仕事をする上で最も大切なことは“本気度”だと私は思います。リーダーの本気度が誰よりも高いはずですし、そうでなければなりません。本気度が高ければ、部下を叱ることも避けては通れなくなるはずです。

 しかし実際には、部下を叱らない(叱れない)リーダーが多いのも事実です。

 部下を叱るのは、当然のことながらリスクがあります。あまり厳しく叱りすぎると、部下に嫌われるかもしれませんし、会社を辞めてしまうかもしれません。あるいは「パワハラ」で訴えられることもあるでしょう。それらを恐れて部下を叱れないリーダーがじつに多いのです。

部下を叱る前にやるべきこと

 しかし、コーチングの前提が部下との信頼関係にあるように、叱ることの前提もやはり部下との信頼関係にあります。日頃から信頼関係ができていれば、一時的に関係が悪化したとしても必ず修復できるものです。

 ですからマネジャーは、普段から部下の成功を願い、どうすれば本人が幸せになるかを真剣に考えることです。そのためには、部下の性格や価値観を理解しようと努めることも大切でしょう。さらにいえば、部下の置かれている立場や状況にもしっかり目を向けてあげることです。

 例えば、私のコンサルティング先に、将来が期待されていたものの、ある時から数字を大きく落としてしまった営業マンがいました。仕事そのものも雑になり、営業アシスタントからも「何とかしてほしい」と苦情が出る始末です。

 マネジャーが面談をして理由を聞いてみたところ、妻と離婚の危機にあることが判明しました。そこで、マネジャーが誠心誠意アドバイスした結果、彼は離婚の危機を脱して家庭を立て直すことができました。それに伴って彼の営業成績も順調に上向き、今では主任に昇格して後輩をバリバリ引っ張っています。

 最近「うつ病」になるビジネスマンが増えていますが、私が見てきた限りでは、その原因が仕事だけということはまずありません。必ず仕事以外にも悩みを抱えており、しかもそのほとんどが配偶者との不仲など「家庭の悩み」なのです。

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片山和也 [船井総合研究所シニアコンサルタント]

1973年岡山県生まれ。大手機械商社の営業部門を経て株式会社船井総合研究所に入社。生産財メーカー、生産財商社を中心に営業力強化、戦略策定のコンサルティングを数多く手掛ける。生産財分野の実績は船井総研でもトップクラス。マクロ的な戦略から企業の成長ステージに合わせた戦術論までコンサルティング事例は幅広く、とくに営業担当者の即戦力化教育による営業現場活性化手法に定評がある。営業マン研修や営業マネジャー研修を多数実施している。


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