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逆境経営 ~山奥の地酒「獺祭」を世界に届ける逆転発想法~
【第14回】 2015年3月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
桜井博志 [旭酒造株式会社 代表取締役社長]

キラリと光るオトコの“目利き”大石静さんに聞く
「美味しいお酒」に通じる“伸びる男”の見極め方
脚本家・大石静 VS 旭酒造社長・桜井博志 対談

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おしゃれなドラマで男女が酌み交わすといえば、いまだにワインが多いのではないかーー純米大吟醸<獺祭>を展開する桜井博志・旭酒造社長が、そんな軽いやっかみを胸に、実情を聞いてみようとお迎えした今回の対談のお相手は、脚本家の大石静さんです。NHK連続ドラマ小説『ふたりっ子』大河ドラマ『功名が辻』ほか『ハンドク!!!』『セカンド・バージン』など数々の名作・話題作を生み出してきたヒットメーカーが、現在放映中の『セカンド・ラブ』(テレビ朝日系列)を執筆中のお忙しいなか駆けつけてくださいました。何度かお酒の席で一緒になったというおふたりが、ドラマづくりと日本酒づくりの面白さや共通点などについて、ちょっと真面目に語り合います。

「おしゃれなドラマでカップルが飲むのは
日本酒でなくワイン」は本当か?

桜井 お久しぶりです。いつもお酒の席でお目にかかっていて、明るい時間にお会いするのは初めてかも(笑)。

大石 本当ですね(笑)。最初は、とあるレストランでたまたま近くに座っていて、ご挨拶したんですよね。

桜井 そうでした。普段から、お酒はいろいろお飲みになるんですか?

大石静(おおいし・しずか)/脚本家。東京生まれ。日本女子大文学部国文学科卒業。1986年に「水曜日の恋人たち」でテレビドラマの脚本家としてデビューして以来、オリジナル作品を中心に多数のテレビドラマの脚本を執筆。97年NHK朝の連続TV小説「ふたりっ子」では第15回向田邦子賞と第5回橋田賞をダブル受賞、2008年WOWOW「恋せども、愛せども」では芸術祭優秀賞を受賞。2010年、大人の女性と17歳年下の男性との恋愛をリアルに描いた「セカンドバージン」(NHK)は、男女問わず多くの反響を呼んだ。その他の作品として「功名が辻」「ガラスの家」(NHK)、「ギネ 産婦人科の女たち」「クレオパトラな女たち」(日本テレビ)、「長男の嫁」「First love」(TBS)、「アフリカの夜」「愛と青春の宝塚 ~恋よりも生命よりも~」(フジテレビ)、「四つの嘘」「セカンドラブ」(テレビ朝日)など。

大石 何でも飲みます。ビールはお腹いっぱいになっちゃうのでお風呂上がりぐらいで、食事のときはいきなり日本酒や焼酎から飲み始めます。どちらかといえば蒸留系より醸造系が好みですね。複雑な味わいがあるし、酔い方もちょっと違うな、と。モルトウイスキーなども生(き)でキュッと飲むと美味しいのがあるし素晴らしいとは思いますけど、普段から好んで飲むのは醸造酒です。

桜井 大石さんの雰囲気からいっても、日本酒をはじめとする醸造酒がお似合いですね。<獺祭>を飲まれると以前伺いましたが、初めて召し上がったのはいつ頃ですか?

大石 5年程前です。お世話になった医大の副学長さん(当時)から、「いま日本酒なら、これに尽きるよ」と薦められて。その先生は日本酒にとてもお詳しいので、この先生のオススメなら間違いないと思って飲んでみて、「わー美味しい!!」と感動しました。「サラサラして飲みやすい」なんて表現では語り尽くせない、主張が感じられて。ちょっと複雑で、それまであまり飲んだことのない新鮮な味わいでしたね。

桜井 そんなふうに感じていただけて光栄です。

大石 その先生が、旭酒造さんのホームページから買えるから、とURLも教えてくださったので、よくネットで注文していました。当時は今と違って、いつも品切れということはありませんでしたし(笑)。まだそんなに知れ渡っていなかったから、お店で「<獺祭>がある!」なんて言うと、オシャレで日本酒通だと思われるワードでした。

桜井 品薄でご迷惑をおかけして、本当に申し訳ございません。最近は原料である山田錦の調達量が増やせたので、以前よりはご提供できているのですが、なかなか十分でなくて。

 ところで、ぜひ大石さんに伺いたかったことがあります。今どきのドラマでカップルがお酒を飲むシーンがあるとしますね。大石さんの作品ということでなく一般的なイメージなのですが、日本酒よりワインの登場機会が多い気がするんですけど、日本酒はドラマで使って頂きにくいのでしょうか? つねづね悔しく思っていまして(笑)。

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桜井博志 [旭酒造株式会社 代表取締役社長]

1950年、山口県周東町(現岩国市)生まれ。家業である旭酒造は、江戸時代の1770年創業。1973年に松山商科大学(現松山大学)を卒業後、西宮酒造(現日本盛)での修業を経て76年に旭酒造に入社したが、酒造りの方向性や経営をめぐって先代である父と対立して退社。79年に石材卸業の櫻井商事を設立して集中していた。父の急逝を受けて84年に家業に戻り、純米大吟醸「獺祭」の開発を軸に経営再建をはかる。社員による安定的な旨い酒造りを目指し、四季醸造の実現や遠心分離機の導入など改革を進めた。2000年頃から始めた海外販売を本格強化するため、2014年のパリを皮切りに海外直営店を出店予定である。


逆境経営 ~山奥の地酒「獺祭」を世界に届ける逆転発想法~

純米大吟醸「獺祭」を展開する旭酒造は、約30年前、普通酒を主体とするつぶれかけの酒蔵でした。先代である父の急逝により、急遽三代目を継いだ著者は、目の前の常識を疑い、新たな酒蔵として生まれ変わるべく、改革を進めます。変革を可能にし、海外約20カ国に展開するまでに至った、熱い心と合理的思考法を紹介します!

 

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