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野口悠紀雄が探る デジタル「超」けもの道

Gmailの「下書き」機能をフル活用した画期的な情報整理術

野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]
【第47回】 2008年11月8日
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 この連載の第11回(2008年02月04日)で、「Gmailを簡易オンライン格納に使える」と述べた。そこで述べたのは「自分宛にメールを出す」という方法だが、もっと簡単な方法があることに気づいたので、今回はそれを紹介しよう。

 それは、Gmailの「下書き」機能を利用することである。具体的には、つぎのようにする。

 まず、「メールを作成」を選ぶ。保存したいテキストデータ(たとえば、書きかけの原稿)をメール本文の部分に貼り付ける(最初からその画面で作業してもよい)。つぎに、画面の下にある「すぐに保存」を押す。これだけで、データはオンライン格納される。「宛先」も「件名」も入力しなくてよいので、実に簡単なことだ。

 格納したデータを引き出すときは、「下書き」をクリックする。すると、保存した下書きが時間順に一覧表示される。

 保存したデータに修正を加えたい場合、簡単な修正なら、下書きの画面に現れているデータに修正を加え、「すぐに保存」を押すだけでよい。

 保存したいデータが長めのものである場合や、テキスト・ファイルでない場合(たとえばエクセル・ファイル)には、それを添付ファイルとすればよい。つまり、どんな内容、形式のものであっても、通常のメール送信の場合の「送信」をクリックする代わりに「すぐに保存」をクリックすれば、自分自身にメールを送ったのと同じことになるのだ。

 メールを自分宛に送ることと比べたメリットは、宛先や件名の入力を省略できることだけではない。大きな利点は、下書きはスレッドにならず、完全に時間順に並ぶことだ。現在のGmailの最大の欠点は、スレッドが時間順を乱すことなのである。

Gmailを作業の
プラットフォームとして使う

 Gmailでは、オンライン格納がこのように非常に簡単な手続きでできる。これは、パソコン(PC)でワープロやテキスト・エディタを起動して作業し、データをPCのハードディスクに保存するのとほとんど変わらない手続きだ。

 Gmailのメール作成画面では「太字」「斜体」「下線」などの簡単なワープロ機能が付いているので、ワープロソフトをわざわざ起動する必要もない。また、英文のスペルチェック機能も付いている。この機能を使って文書を作成すれば、この連載の第45回で説明した「シンクライアント」になれるわけだ。

 ただし、Gmailはメール用に設計されているので、作業用には若干不便だ。下書きの画面を作業用に便利な仕組みにしてくれれば(たとえば、全画面表示などで大きな画面にできるなど)、PCのワープロに頼る必要がなくなる。まさに、クラウド・コンピューティングである(Gmailは、グーグルのクラウド戦略の中で重要な地位を占めているのだ)。

 そうなれば、アドレスを共有することによって、本の共同執筆などの共同作業のプラットフォームとして使うこともできるだろう。他にも、さまざまな利用法が考えられる。

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野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書に『情報の経済理論』『財政危機の構造』『バブルの経済学』『「超」整理法』『金融緩和で日本は破綻する』『虚構のアベノミクス』『期待バブル崩壊』等、最新刊に『仮想通貨革命』がある。野口悠紀雄ホームページ

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