前回、「Gmailの下書き機能を利用して、データを簡単にオンライン格納できる」と述べた。そこで想定していたのは、主として書きかけの原稿である。同じ方法は、メモにも適用できる。これも非常に便利だ。
先日、パソコン(PC)画面のキャプチャをする必要が生じた。ところが、その手続きを忘れてしまっていた(ごくたまにしか行なわない操作だからである)。「さて、どうしたらよいか」と途方に暮れたとき、「方法を書いたメモを、しばらく前に「下書き」に保存してある」と思い出した。
問題は、そのメモをログから引出すためのキーワードだ。PCにあるキャプチャ用のキーには「PrtSc」と書いてあるのでまずそれを試みたのだが、ヒットしない。しかし、すぐに「キャプチャ」というキーワードを思いついた。そして、見事に引き出すことができた。このような成功体験をすると、本当に快感を覚える。
このメモはすぐに不用になるものではなく、保存しておいて長期にわたって使うものだ。そこで、この類のメモを「保存メモ」と呼ぶことができるだろう。PCの使い方のほか、つぎのような事項を記載した「保存メモ」を作っておくと便利である。
・常備薬
・頻繁には行かないが行くときには定時までに到着する必要がある場所(たとえば空港など)までの所要時間
・あまり頻繁ではない会議の出席メンバー表
・誕生日祝いのメッセージを送るべき人の誕生日リスト
・ときどき参照したい新聞・雑誌記事(PDFコピーを添付ファイルとして保存しておく)
保存メモは、オンライン格納しておくのが一番便利だ。どのPCからも見ることができるし、携帯電話から見ることもできる。検索機能が使えるので、分類しておかなくても、思いついたたびに下書きメモとして保存し、あとから検索して引き出すことができる。なお、頻繁に参照するものは、ある程度まとまったところで紙にプリントアウトし、手帳に挟んで携帯してもよい。
携帯電話からメモを入力してもよいだろう。そうすれば、歩きながらでも、暗闇でも、寝ながらでもメモを入力することができる。
ところで、メモにはいくつかの類型がある。これまで述べたのは、原稿メモ、保存メモだが、それ以外にも次のようなものがある。
(1)すぐやるメモ(「**にメールを出す」「**のコピーを取る」など)
(2)外出時に参照したいメモ(買い物メモ、書籍購入メモなど)
(3)保存メモ
(4)原稿メモ