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社内政治の教科書
【第12回】 2015年4月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

会社を動かすのは「権力」である。
社内の「パワーバランス」を把握する7つの方法。

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社内政治――。ネガティブな印象をもつ言葉ですが、実は「政治力」がなければ管理職は務まりません。どんなに優れたアイデアがあっても、どんなに理想が高くても、組織を動かせなければ何ひとつ実現できないからです。部署間対立、横暴な上司、反抗的な部下……。こうした「現実」のなかで、いかに社内政治を生き抜くか?『社内政治の教科書』の中から、その鉄則を紹介します。

組織を動かしているのは「パワー」である

 組織を動かしているのは「権力(パワー)」です。

 権力を背景にすべての物事は決し、権力を背景に構成員にその実行を強いるわけです。よくも悪くも、それが組織統治の原則です。

 そして、「課長」は、その権力構造の末端に位置する役職です。
 組織の規模にもよりますが、そのパワーはごく小さなもの。いわば、大海に浮かぶ一艘(いっそう)の小舟のようなものです。潮の流れには逆らえませんし、突風が吹けば転覆します。また、順風のときと逆風のときでは、帆の張り方も違うでしょう。きちんとした航海術を身につけなければ、目的地にたどり着くことはできません。

 そのためには、まず「海図」や「気象図」を手に入れることです。
すなわち、社内全体の組織構成を把握したうえで、そのパワー・バランスを把握しなければならないのです。

【パワー・バランスをつかむ方法(1)】
 まず、組織図を広げてください。いわば、これが「海図」です。これを頭に叩き込まないことには、何も始まりません。そのうえで、パワーの在り処を洞察していきます。「海図」のうえに「気象図」を上書きしていくイメージです。

 パワーの指標は、次の3つ。

1 人事権
2 予算(事業規模)
3 人員数

 このうち、パワーの根幹を成すのは「人事権」(=人事への影響力)です。
構成員の人員配置を司り、左遷や解任・解雇などの強権も有する人事権こそが、権力者の最大の武器だからです。ただ、上層部において誰が人事についてもっとも影響力をもつのかは、課長からは見えにくいことも多いでしょう。

 そこで、重要になるのが予算と人員数です。
 予算と人員数は、人事権と密接に結びついています。人事に影響力をもつ部門は人員数を増やことができ、人員数は人件費(予算)にかかわってきます。だから、人事権と予算はセットで配分されるのが通例なのです。つまり、予算と人員数という顕在化している数字を把握することで、パワーの根源である人事権(=人事への影響力)の在り処を探ることができるということです。

 組織図の上に、部門ごとの予算や人員数と、その部門を牛耳る人物の名前を書き込み、それを眺めながらパワー・バランスを推測すると見えてくるものがあるでしょう。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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社内政治――。ネガティブな印象をもつ言葉ですが、実は「政治力」がなければ管理職は務まりません。どんなに優れたアイデアがあっても、組織を動かせなければ何ひとつ実現できないからです。部署間対立、横暴な上司、反抗的な部下……。こうした「現実」のなか社内政治を生き抜く鉄則を紹介します。

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