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社内政治の教科書
【第16回】 2015年4月30日
著者・コラム紹介バックナンバー
高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

しょせんは社内政治? 社内政治で「勝つ」よりも大切な、たった一つのこと。

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社内政治――。ネガティブな印象をもつ言葉ですが、実は「政治力」がなければ管理職は務まりません。どんなに優れたアイデアがあっても、どんなに理想が高くても、組織を動かせなければ何ひとつ実現できないからです。部署間対立、横暴な上司、反抗的な部下……。こうした「現実」のなかで、いかに社内政治を生き抜くか?『社内政治の教科書』の中から、その鉄則を紹介します。

「政治闘争」において、何よりも大切なことは?

 一寸先は闇──。
 これが、社内政治の現実です。

 長年、健全な緊張関係にあった派閥・部署が、業績悪化を機に一気に排他的・敵対的関係に陥るかもしれません。特に、近年は、技術革新やイノベーションによって、それまでの基幹事業が急激に傾き始めるケースが多いために、そのような状況変化に苦しんでいるビジネスマンは多いはずです。

 また、いつ、あなたの「支持者」が病気に倒れたり、失脚するかはわかりません。そうなれば、それまでの政治的な立場は大きく揺らぐでしょう。オーナー企業であれば、オーナー親族間の争いによって、一夜にして経営体制がひっくり返り、その煽りを受けて理不尽な立場に立たされるかもしれません。M&Aによって他社に吸収合併され、政治的に劣位に置かれることもあるでしょう。

 本連載では、会社生活においては、そのような状況に陥る可能性があることを踏まえたうえで、とるべき賢明な対処法を解説してきました。しかし、未来のことは誰にもわかりません。それに、完璧なリスク・マネジメントなど、この世にはありえません。長い仕事人生においては、過酷な社内政治の真っただ中に立たされることがあることを、覚悟しておいたほうがいいでしょう。

 もしも、そのような状況に陥ったときには、どうすべきか?

 まず何より、自分を大切にすることです。
 政治的闘争は、心身ともに激しく消耗するものです。なぜなら、それは往々にして“全人間的な闘争”“感情的な闘争”になるからです。仕事の実績・能力が問われるのはもちろん、どれだけ周りの信頼や好意を勝ち得ているか、敵対する人物といかに上手に駆け引きをするか、腹を据えて修羅場(しゅらば)に立ち向かえるか、トラップやゴシップ、悪口が横行するなかいかに平常心を保つか……、いわば「人間力」が問われるのです。

 そして、その状況は「勝敗」が決するまで続きます。その軋轢のなかで心身に不調をきたすケースも珍しくありません。

 それだけは、避けてほしいと願っています。
 私たちは、「会社のため」に生きているわけでも、「仕事のため」に生きているわけでもありません。あくまで、充実した人生を送るために生きているのです。もちろん、仕事は私たちに大きな充実感を与えてくれるものですが、そのために心身を害するのは本末転倒と言わざるをえません。

 しょせん仕事です。場合によっては、政治闘争など降りてしまってもいいと、腹をくくっておくことも大切なことだと思うのです。そして、社内の出来事に一喜一憂しない。そんな「鈍感力」を養うことが大切です。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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高城幸司氏ブログ

 


社内政治の教科書

社内政治――。ネガティブな印象をもつ言葉ですが、実は「政治力」がなければ管理職は務まりません。どんなに優れたアイデアがあっても、組織を動かせなければ何ひとつ実現できないからです。部署間対立、横暴な上司、反抗的な部下……。こうした「現実」のなか社内政治を生き抜く鉄則を紹介します。

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