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社内政治の教科書
【第15回】 2015年4月28日
著者・コラム紹介バックナンバー
高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

「派閥などバカバカしい」。この考え方が、社内での立場を危うくする。

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社内政治――。ネガティブな印象をもつ言葉ですが、実は「政治力」がなければ管理職は務まりません。どんなに優れたアイデアがあっても、どんなに理想が高くても、組織を動かせなければ何ひとつ実現できないからです。部署間対立、横暴な上司、反抗的な部下……。こうした「現実」のなかで、いかに社内政治を生き抜くか?『社内政治の教科書』の中から、その鉄則を紹介します。

増加する「中立派ビジネスマン」

 「派閥」という言葉にはネガティブな印象がつきまとっています。

 なかには、派閥を「悪の権化」のように捉えている人もいます。たしかに、派閥活動がエスカレートすると、社長のポストをめぐって派閥抗争を繰り広げたり、既存事業の存在を脅かす新規事業を妨害する裏工作を行うなど、組織全体の利益を損なうような事態を招くこともあります。その一面だけを取り上げれば、「派閥は百害あって一利なし」と考えるのも無理はないかもしれません。

 そのせいもあって、近年は、若手を中心に、派閥と距離を置く「中立派」や、派閥にかかわらない「孤高の存在」をめざすビジネスマンが増えているようです。派閥内の人間関係に縛られることを煩わしく感じているのも、その一因となっているでしょう。高度経済成長期には「派閥に入るのが当たり前」だったことを思えば、隔世(かくせい)の感がします。

 この変化に大きな影響を与えた人物がいます。
 1983年に連載の始まった青年漫画の主人公、島耕作です。当時、課長だった彼は、「出世したいなら○○部長の派閥に入れ」と初芝電器産業の役員に誘われたにもかかわらず、「私はどんな派閥にも属さない主義なのでお断りします」と明言。その後、派閥争いの間でもまれながら、理不尽な異動にも負けず、一貫して「中立派」として戦い抜きました。そして、2008年には『社長・島耕作』の連載がスタート。ついに、社長にまで登りつめたのです。

 この間、国政の世界でも「派閥解消」が強く叫ばれました。小泉政権や民主党政権が成立した一因には、彼らが「脱派閥」を唱えたこともあったといわれています。いわば、「脱派閥」は時代の“正義”だったのです。おそらく、この風潮も派閥から距離を置くビジネスマンの増加に影響を与えたのではないかと、私は考えています。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
株式会社セレブレインホームページ
高城幸司氏ブログ

 


社内政治の教科書

社内政治――。ネガティブな印象をもつ言葉ですが、実は「政治力」がなければ管理職は務まりません。どんなに優れたアイデアがあっても、組織を動かせなければ何ひとつ実現できないからです。部署間対立、横暴な上司、反抗的な部下……。こうした「現実」のなか社内政治を生き抜く鉄則を紹介します。

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