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歴史を知れば経済がわかる!

NTTコミュニケーションズの和才社長が語る
「明治の日本海軍に学ぶ戦略的な動き方」

【第9回】 2009年2月4日
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NTTコミュニケーションズ社長 和才博美
NTTコミュニケーションズ社長 和才博美

 歴史小説というと、私の原体験は「カバヤ文庫」ですね。

 私の記憶に間違いがなければ、確か、昭和20年代の後半だったと思います。これは、10円のカバヤのキャラメルを買って、中に入っている点数を集めて50点になると、子ども向けの文庫本が一冊もらえるというものでした。

 『三国志』は、このカバヤ文庫で読みました。子どもながら、諸葛孔明というのは、なんてすごい人だと感じ入りました。正直に白状しますと、『三国志』は、カバヤ文庫版でしか読んでいないので、読んだうちに入らないかもしれません(笑)。

 おとなになってから読んだ歴史小説では、やはり『海は甦える』です。

 江藤淳さんの小説で、主人公は山本権兵衛です。海軍の軍人として数々の改革を行なった人で、司馬遼太郎さんが“日本海軍のオーナー”と評している人です。日清・日露戦争を通じて活躍し、大正時代には2回も総理大臣になりました。

 『海は甦える』でおもしろいのは、「なるほど」と膝を打ってしまうような個々のエピソードです。

 たとえば、いずれやって来るロシア帝国のバルチック艦隊を迎え撃つために大きな戦艦・三笠を建造した経緯があります。また、1902年に日英同盟を結んだことで、バルチック艦隊は、英国統治下のスエズ運河(地中海と紅海のあいだにある運河)を通過できなくなりました。

 そのおかげで、バルチック艦隊は、アフリカ大陸南端の喜望峰を迂回するルートでしかアジアに入れなくなりました。さらに日本は、英国に世界最高品質の石炭をロシアに売らないように働きかけて、長い距離を移動できないように画策します。

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