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ビジネスモデルの破壊者たち
【第345回】 2015年5月21日
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瀧口範子 [ジャーナリスト]

大きな可能性を秘めた
IoTによる仕事環境の自動化

5月12日から米国フロリダ州オーランドで開催されたシトリックスの年次イベントで発表された「シトリックス・ワークスペース・ハブ」プロトタイプの写真。コインと比べてその小ささがわかる Photo:Noriko Takiguchi

移動するだけで
仕事環境がついてくる

 IoTと言うと、どうもウェアラブルとかガレージのドアとか、インターネットにつながった「モノ」を考えてしまう。だが、シトリックス流のIoTはこれとはまったく異なったアプローチだ。

 シトリックスは、デスクトップの仮想化技術を開発する会社である。OSやデバイスの違いを超えて、どこからでもどんなアプリケーションにもアクセスでき、仕事を効率化することを目的とする。だが、エンタープライズ向けの技術とサービスを提供する会社であるシトリックスが、なぜIoTなのか。

 同社のマーク・テンプルトンCEOは、これを「仕事場の自動化」と呼んでいる。同社がすでにベータ版として公開したのは、こんなしくみだ。先頃フロリダ州のオーランドで開かれた年次コンファレンス、「Citrix Synergy 2015 (シトリックス・シナジー)」で発表された。

 たとえば、出先でタブレットを手に仕事をしている医師。画面上にさまざまな資料を呼び出して、検討作業をしている。作業の途中で移動、そしてオフィスに到着した。医師が自分のデスクに近づくと、何とデスクトップ・コンピュータの画面が自動的に立ち上がり、そこには先ほどまでタブレットで見ていた資料が表示されているのだ。

 コンピュータにログインするといった手順なしに、ユーザーの利用状況をそのまま別のデバイスでもシームレスに呼び出すということだ。医師は、その後会議室へ移動。すると会議室のコンピュータにも同じ画面が呼び出される。

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SPECIAL TOPICS

瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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シュンペーターの創造的破壊を地で行く世界の革新企業の最新動向と未来戦略を、シリコンバレー在住のジャーナリストがつぶさに分析します。

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