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伝え方が9割(2)
【第4回】 2015年5月21日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐々木圭一 [コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師]

なぜ橋下徹さんの伝え方が、人の心を動かすのか?
そこに使われていた「伝え方のレシピ」。

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同じ内容なのに、伝え方で感動したり、まったく何とも思わなかったり。でもコツを知っているだけで誰もが、心を動かすコトバをつくることができます。今回は橋下徹さんの会見。大阪都構想が住民投票で否決された日、意外にも笑顔で会見した橋下さん。多くの人が心をゆさぶられた、橋下さんのコトバに隠された秘密です。

ジーン…ときた会見と、その伝え方の秘密

住民投票で反対が過半数を占めたものの、笑顔で記者の質問に答える橋下徹大阪市長=17日、大阪市北区(時事通信フォト)

 その日の夜、日本中が大阪市に注目していました。大阪都構想の住民投票。接戦とされ、でも当初は「賛成」多数となるとの予想も出ていたのが、結果、70万票対69万票での「否決」となったのでした。そして橋下徹大阪市長の会見がはじまります。7年半かけて大阪都構想をかかげてきた橋下さんがどのような会見をするのか、野次馬心も含め多くの人がテレビを見ていました。「もしかしたら泣くのでは?」とも思われた彼のコトバは、予想に反し、会見を聞く多くの人たちの共感を誘ったのです。

 「大阪市民のみなさん、重要な意思表示をしていただきまして、ありがとうございます」

 この笑顔の会見のはじまりに、多くの人が驚きました。1万票の差、つまり5千人が気持ちを変えれば実現できたのに、非常に悔しい気持ちだったはずです。なのに、まさか「ありがとう」というコトバから始まるとは。普通なら以下のような会見のはじまりを予想していたはずです。

 「応援していただいた方々、申し訳ありませんでした」

 これは、敗北でのストレートな気持ちです。ですがこう会見が始まったら、取材陣もふくめ日本中が、責任はどうとるのか?原因は?という責任追求モードになっていたことでしょう。橋下さんの会見には秘密がありました。そこには、「伝え方の技術」が使われているのです。

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佐々木圭一(ささき・けいいち) [コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師]

新入社員時代、もともと伝えることが得意でなかったにもかかわらず、コピーライターとして配属され苦しむ。連日、書いても書いてもすべてボツ。紙のムダということで当時つけられたあだ名は「もっともエコでないコピーライター」。ストレスにより1日3個プリンを食べ続ける日々を過ごし、激太りする。それでもプリンをやめられなかったのは、世の中で唯一、自分に甘かったのはプリンだったから。あるとき、伝え方には技術があることを発見。そこから伝え方だけでなく、人生ががらりと変わる。本書はその体験と、発見した技術を赤裸々に綴ったもの。 本業の広告制作では、カンヌ国際広告祭でゴールド賞を含む3年連続受賞、など国内外55のアワードに入選入賞。企業講演、学校のボランティア講演、あわせて年間70回以上。郷ひろみ、Chemistryなど作詞家として、アルバム・オリコン1位を2度獲得。『世界一受けたい授業』等テレビ出演多数。株式会社ウゴカス代表取締役。

佐々木圭一公式サイト: www.ugokasu.co.jp
Facebook:www.facebook.com/k1countryfree
twitter:@keiichisasaki


伝え方が9割(2)

伝え方は「センス」ではなく「技術」です!料理に「レシピ」があるように、伝え方にも「レシピ」があります。18年間コピーライターとして実践して発見した「伝え方のレシピ」を是非最短で身につけていただければと思います!

「伝え方が9割(2)」

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