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伝え方が9割
【第26回】 2014年6月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐々木圭一 [コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師]

なぜAKB総選挙で名言が生まれるのか?
『伝え方が9割』佐々木圭一が解説!

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なぜAKB総選挙のスピーチはあそこまで話題になり、名言が生まれるのか?そこには偉人の名言と共通する、秘密があった!『伝え方が9割』著者がAKB総選挙のスピーチを解説。

AKB総選挙のスピーチに隠された秘密とは?

指原莉乃さんのスピーチには、強いコトバになるだけの秘密があった
Photo:JIJI

 AKB総選挙では、一人ひとりの順位も注目されますが。スピーチも大きな注目ポイント。ここから毎年名言が生まれています。名言は語り継がれたり、芸人に真似されて時代の言葉になったりもしました。

 事前に用意している方や、その場で思いついたことを言う人もいるようです。もちろん、順位の高い人のスピーチほど注目されやすいですが、でもそれだけでは名言になりません。2014年AKB総選挙のスピーチから名言になりそうなスピーチと、既に名言となった過去のものを見てみましょう。世界の偉人のスピーチに通じる、意外な共通点が発見できますよ。

 今年の名言は、何と言っても第2位になった指原莉乃さんの

 「正直、すごく、すごく、すごく悔しいです」

 ではないでしょうか。聞いていて、ぐっと来た方も多いと思います。この1年をセンターとしてやってきて、しかも速報では1位だったにもかかわらず2位になってしまった悔しさが詰まったスピーチでした。1年間、AKBグループを背負い続けてきたからこその重みがあります。内容もいいのですが、それだけでなく、このスピーチには強いコトバになるだけの秘密が隠されています。意味で言うなら

 「正直、すごく悔しいです」

 で伝わるにもかかわらず、3回「すごく」をリピートしています。その結果、ぐっと意味が強くなりました。しかもくり返すことによって心の底からそう思っているように、感情が引き立って伝わります。こちらは、強いコトバをつくる技術のひとつ「リピート法」です。過去には、映画解説者の故淀川長治さんの「さよなら、さよなら、さよなら」。リンカーン大統領の「人民の人民による人民のための政治」というものがあります。

 こちらは何もごく一部の政治家やアイドルにしか使えない方法ではありません。結婚式のスピーチ、朝礼でのスピーチ、会議での発言といった日常で使えます。かんたんではありますが、リピート法を使うことによりスピーチを強くすることができるのです。例えば「結婚おめでとう!」ではなく「結婚おめでとう!おめでとう!おめでとう!」と言うと、意味が強まり祝う感情まで伝わります。

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佐々木圭一(ささき・けいいち) [コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師]

新入社員時代、もともと伝えることが得意でなかったにもかかわらず、コピーライターとして配属され苦しむ。連日、書いても書いてもすべてボツ。紙のムダということで当時つけられたあだ名は「もっともエコでないコピーライター」。ストレスにより1日3個プリンを食べ続ける日々を過ごし、激太りする。それでもプリンをやめられなかったのは、世の中で唯一、自分に甘かったのはプリンだったから。あるとき、伝え方には技術があることを発見。そこから伝え方だけでなく、人生ががらりと変わる。本書はその体験と、発見した技術を赤裸々に綴ったもの。 本業の広告制作では、カンヌ国際広告祭でゴールド賞を含む3年連続受賞、など国内外55のアワードに入選入賞。企業講演、学校のボランティア講演、あわせて年間70回以上。郷ひろみ、Chemistryなど作詞家として、アルバム・オリコン1位を2度獲得。『世界一受けたい授業』等テレビ出演多数。株式会社ウゴカス代表取締役。

佐々木圭一公式サイト: www.ugokasu.co.jp
Facebook:www.facebook.com/k1countryfree
twitter:@keiichisasaki


伝え方が9割

伝え方にはシンプルな技術があります。
本連載では、著者が膨大な時間とトライ&エラーで導き出した方法論のエッセンスをご紹介します。
この方法論を使えば、料理のレシピのように、誰でも強いコトバをつくれるようになります。是非、本連載のエッセンスを仕事やプライベートに活用してください。

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