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【青森県】 「方言」に対するコンプレックスで初対面が苦手?

都道府県データ:Vol.2

岩中祥史 [出版プロデューサー]
【第2回】 2008年7月30日
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 青森県人というと、「じょっぱり」という言葉を思い出す人が多いのではないだろうか。

 当地の方言で「強情っぱり」「かたくなで辛抱強い」という意味だが、これは青森県の中でも津軽地方の人々に顕著な気質である。だから、知ったかぶりをして、青森県人は誰でもみんな辛抱強いなどと思い込んで接すると、とんでもないことになる恐れがある。

 青森県はもともと、弘前を中心とする西側の津軽地方と、八戸を中心とする東側の南部地方の2つの地域に分かれていたが、明治の廃藩置県のときにそれを強引に合わせてつくった県である。それぞれ風土も気質も、歩んできた歴史も違う。

 南部の人たちは今でも、津軽は自分たちの領土を奪って勝手に藩をつくったという認識を持っている。それとおぼしき出来事があったのは400年以上も前の話だから、両地域の確執は根が深い。県庁所在地を決める際、当時はまだ一寒村だった青森が選ばれたのも、両地方の境目に位置していたからだという。

 南部はおっとりしているというか、無口で引っ込み思案の人が多い。

 逆に、津軽はというと、陽気で目立ちたがりで、よくしゃべる。そのうえ、なぜか声も大きい。となると、南部の人たちの主張はなかなか聞こえてこず、青森県イコール津軽として語られがちになるのも当然といえる。

 青森県でも旧南部地方に生まれ育った人と話をするときは、津軽を立てるようなことは持ち出さないほうがいいだろう。

おとなしいからといって
図に乗ると激しい逆襲も

 また、津軽だけに限らないが、青森県人は一般に、付き合ってからしばらくの間はおとなしい。「初対面の人と会うとき、気が重い」と感じている人の割合が全国でいちばん多い県なのである。

 その理由は、方言に対するコンプレックスが今なお拭い切れないからといわれる。

 しかし、だからといって、こちらが図に乗りすぎると、激しい逆襲を食らうことだろう。

 また、津軽の人はプライドが高いから、自分が間違っていても、頭を下げようとしないところがある。そのあたりをよくよく心得て接したい。

◆青森県データ◆県庁所在地:青森市/県知事:三村申吾/人口:143万6628人(2005年10月)/面積:9607km2/農業産出額:2953億円(2004年)/県の木:ヒバ/県の花:りんごの花/県の鳥:白鳥/県の魚:ヒラメ/主な農産物:りんご・にんにく

データはすべて、記事発表当時のものです

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岩中祥史 [出版プロデューサー]

1950年、愛知県生まれ。東京大学文学部卒。出版社に勤務後、独立して編集企画会社エディットハウスを設立し、現在、代表。著書に、最新刊『日本を変える「名古屋脳」』(三五館)、『アナログ主義の情報術』(梧桐書院)、『出身県でわかる人の性格』『札幌学』、『博多学』、『名古屋学』(新潮文庫)などがある。各県の気質を調査した、現代県民性評論の第一人者。

 


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