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社会人になったら組織内で実践すべきことを、ビジネスコーチの内田和俊氏がアドバイス。上司や先輩とのコミュニケーションの取り方をはじめ、報連相の重要性について解説する。※本稿は、内田和俊『実践! 新社会人のキホン』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。

どちらか一方では不成立
「インプット」と「アウトプット」

 何事も、まずは頭で理解していないと、行動に移すことは困難です。

 例えば、ある課題を前に何も予備知識がない状態で、「とりあえず、やってみましょう」と言われても、突き放された感覚に陥り、途方に暮れてしまうことでしょう。

 このように、インプットがなければ、アウトプットは見込めません。

 インプットは、アウトプットの大前提となります。

 もし、正しいインプットがない状態で、闇雲に行動したところで、努力に見合った成果を得ることはできないでしょう。

 インプットは大切なファーストステップですが、もちろん、学びだけでは、現実を変えることはできません。

 学びというインプットから得た気づきを、成果につなげるためには、アウトプットという具体的な行動が必要です。

 現実世界はアウトプットでしか変えられません。

 正しいインプットをベースにしたアウトプットによって、物事が好転したり、成果が生まれます。それが、自信や成長にもつながっていくのです。

 アウトプットの代表格は「伝える」という行為です。

 同級生の多かった昭和世代は、雑に育てられてきました。